えびす草の栽培&お茶にして飲んでみました~害虫対策・窒素固定・土壌改良効果もあるエビス草【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】

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こんにちは! わさびなです。

昨年エビス草を栽培して種をとり、
今年もまいてみたところ、
少しずつ発芽しています。

(現在[2021年6月10日時点]生長中のエビス草。
冒頭の写真も今シーズン発芽したばかりのエビス草です)。

昨年栽培した時点で記事を書こうと思っていたのですが、
あっと言う間に6月になってました(*^▽^*)。

このエビス草、
昨年梅肉エキスなどの記事※で触れた赤本(※)に、
身体に良いとありました。

それがきっかけで栽培してみたのですが、
丸みを帯びた葉がとてもチャーミングな上に、
さやに入った豆が何だか粒チョコを想像させます
(お茶にして飲んでみましたが、全然チョコではありませんでした)。

センチュウよけ、窒素固定などにも効果があるそうですよ!

丈夫で栽培に手がかからず、
身体に良い&栽培上のメリットもあるエビス草。
なんて素晴らしいんだ…。

ということで、
今回の記事では、
昨年の栽培の様子を書いてみたいと思います!

※赤本について書いた記事:
●何気なく飲んでいた梅肉エキスで驚いたこと~日清戦争や第二次世界大戦の時コレラや疫病などにも使われていた:赤本「家庭に於ける実際的看護の秘訣」(初版大正14年):記事⇒

●自分で自分の健康・命をまもる~読んだら勇気がわいてきた:赤本「家庭に於ける実際的看護の秘訣」(初版大正14年)No.2:記事⇒

エビス草とは

マメ科の一年草。
原産:南米

アメリカから熱帯アジアに伝わり、
江戸時代中期に中国南部から日本に渡来したそうですよ!

(以上参照:大阪薬科大学・薬用植物園お花紹介

昨年の私の家庭菜園の様子では、
80㎝~1mくらいに成長しました。

エビス草の栽培(2020年の様子)

種まき・発芽

昨年

5月初めにまきましたが、
雨量が少なく、
気温の上昇もゆっくりで、
なかなか発芽しませんでした。

梅雨入りして少ししてから(6月中旬)次々と発芽しました。

今年

昨年の様子から、
梅雨入り直前の5月末に種まきしようと思いましたが、
今年の5月は雨量も結構あったため、
早めに播きました。
すでに発芽しているものも結構あります。

生長

梅雨に入り、
気温が上がって水分が多くなると、
どんどん成長していきます。

2020年7月初旬(下の写真2枚)

7月下旬 梅雨明け後

8月初旬
どことなくジャングル感です。

8月中旬
はじめて栽培したエビス草、
丸い葉が何だか面白い!としょっちゅう見に行っていました。

近くから葉をとってみました。

この丸い葉、南米原産だったとは…。
たしかに、どうみてもジャパンな雰囲気ではなかった。
納得!です(^O^)。

開花

8月中旬に花をつけはじめました。

授粉するとすぐにさやになる部分
(花から出ている細長い部分)が伸び始めます。

少し近寄ってみました。

種子の収穫

さやが茶色くなって十分乾いたら、
さやごと収穫します。
(収穫時のエビス草を撮影し忘れてしまいました(^^;)

10月に入ってから収穫しています。

中にぎっしり小さな豆が入っています。
豆は硬くて光沢があります。

豆です。

さやですが、
細長いさやを開いてみると、
中に豆がそれぞれ入るよう仕切りがついています。

賢い…。

種はよく乾かしてから、
冷蔵庫で保管しました。

種の保存については以下の記事内で触れています。
興味のある方はご覧になってみてくださいね♪

●ミニトマト(&トマト)の種採り【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】記事⇒

効能

エビス草は漢方の生薬名では「決明子」というのだそうです。

大阪薬科大学・薬用植物園のウェブサイトと、
「漢方と民間薬百科」(大塚敬節著、主婦の友社出版、1966)を見てみました。

漢方の利用では、
種子を利用して、緩下、利尿、強壮薬の効能があるそうです。
(大阪薬科大学・薬用植物園お花紹介

種子や葉を煎じるなどして利用する民間薬としての利用では、
便秘、口内炎、二日酔い、眼病、胃腸病、毒虫刺され、水虫、高血圧症などに
利用するそうです。
(「漢方と民間薬百科」大塚敬節著、主婦の友社出版、1966)

畑で蚊にさされた時などは、
ヨモギなどをもんでつけることがありますが、
エビス草もいけるのかも。

今度やってみよう。

エビス草の害虫予防・窒素固定・土壌改良効果

このエビス草、
栽培上のメリットもあるそうですよ!

以下、千葉県農林水産技術会議資料を参照しました。

●キタネグサレセンチュウ防除
●窒素固定
●硬盤破砕効果

(「カバークロップ・草生栽培 栽培指針」(8ぺージ):
千葉県農林水産技術会議資料

まさにかゆい所に手が届くエビス草。
すごい。

ちなみに今シーズンは、
トマトと一緒に栽培実験しています。

お茶にしてみました

収穫したえびす草を炒って、
お茶にしてみました。

えびす草だけだと、
ちょっとくせがある感じでした。

そこで麦茶と甘夏の皮を乾燥させたもの、
それから購入したクマザサ茶(乾燥)をブレンドして煎じてみました。

これが結構いけました!
麦をちょっと多めにしたからでしょうか。
色も香りもどことなくコーヒー風。

すっかりお気に入りになりました。

多めに栽培して、
1年通して飲めるようにできたらいいなと思っています。

まとめ

昨年、
近隣の家庭菜園でエビス草がたくさん育っていました。

もしかしたらこの地域でも、
昔から身体に良い草として利用されてきたのかもしれません。

身体にいいだけじゃない、
栽培上のメリットも満載のエビス草。

硬盤土層をこわす効果まであったとは…。

鑑賞用にも向きそうです。

今年の夏、
またあの丸い葉に会えるのが楽しみ(*^▽^*)

読んでくれてありがとうー!!

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