オオバコの種(車前子)をとってみました【薬にもなる草】

伝統医学

こんにちは! わさびなです。

寒くなってきて、
畑にところどころ生えていたオオバコの穂が熟してきました。

効能があると本でみていたオオバコ、
ちょっと気になっていました。
漢方の生薬にもなるそうです。

作業もひと段落しているので、
種をとってみましたよ。

今回はオオバコの種とってみたレポートです♪

 

オオバコの種(車前子)

民間薬

「漢方と民間薬百科」(大塚敬節著:主婦の友社出版、1966)
を見てみたところ、実を煎じてのむと、
利尿、せき、眼病などに効くと書いてありました。

抜け毛には、
葉または実を黒焼きにして、
酢をねってつけるとも書いてありました。
びっくり!!です。

(以上参照「漢方と民間薬百科」、130~131頁)

生薬にもなるオオバコ

生薬では、
消炎利尿剤として使われ、眼疾、膀胱炎など(※1)、
また、去痰、鎮咳、血糖降下にもつかわれる(※2)そうです。

 

日頃よく目にするオオバコですが、
すごい力があるんですね!

 

◆参考文献・ウェブサイト

額田医学生物学研究所のウェブサイトでは、
種だけでなく生の葉の具体的な利用法など、
くわしい情報が記載されています。

※1 新装版「漢方医学」 大塚敬節著 創元社出版(2001)、248頁
※2 東邦大学医学部 額田医学生物学研究所ウェブサイト(⇒)

 

 

種をとってみました~11月中・下旬ごろ

オオバコが生えている場所

人がよく通るところ~畑では通路によく生えていました

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

畑を見てみると、
通路にたくさん群生しています。

よく通る場所なので草刈りも頻繁にしており、
草丈が低いので、
オオバコによく太陽の光が当たります。

オオバコは人がよく通る場所に生えている草。
踏まれるのにも強いです。

 

種の運ばれ方

踏まれる場所によく生えているのは、
オオバコの種の運ばれ方に理由があるようですよ。

タネは濡れると粘液を出し、
この粘液で靴の裏などにくっついて運ばれていくのだそうです。

オオバコの穂:種のはいったカプセル状のものがたくさんついています

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カプセルのフタが外れると中から種がでてきます

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

種採り

茶色くなった穂を摘んだら(種が落ちやすくなっている状態)、
ザルにのせてさらに何日か乾燥します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビニール袋に入れてみました。
種と外皮が下にたまります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

お皿に少し出してみました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まとめ

日々踏んでしまっているくらいで、
まったく珍しくないオオバコ。

ただの草のように見えて、
ただ者ではなかったオオバコ。

なんだかかっこいい…。

 

オオバコが生えているところは草丈も低く、
穂もわかりやすいので、
摘む作業はそれほど手間ではありません。

煎じたらどんな味になるのかな。

 

実は身のまわりに、
体を癒してくれる植物たちがたくさんいるのかもしれませんね。
まさに自然界の神秘!です。

 

読んでくれてありがとう!!

 

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