自分で苗づくりしたピーマンの成長~定植後約1か月半:大麦の間に植えてみました【超初心者からスタートした無農薬無肥料・不耕起栽培で自家用野菜づくり】

夏野菜そのほか

こんにちは! わさびなです。

今年のピーマンは育苗をはじめたものの発芽が遅く、
定植も5月中旬すぎと、昨年より遅くなってしまいました。

ピーマンの苗を植えつけたところは大麦を植えた列の間です。

まだ収穫にはいたっていませんが、枝が分岐しはじめました。

雨がつづいて畑に行かれない日が続き、
今のピーマンの様子はまた変わっているかもしれません。

以下はちょっと前のピーマンの様子です。
種採り1回目の種で育てたピーマン苗、定植から1か月半。
無肥料の畑での育ちの様子をレポートします。

 

自家採種1回目のピーマン

このピーマンは「魁ピーマン」という品種です。

昨年はじめて栽培して自家採種しました。
ピーマンの自家採種の様子を、以前記事に書きました。
興味のある方がいらしたらぜひご覧くださいね。
(「ピーマンの種とり」こちら

種をとることを繰り返していくと、
種は土地に適応するように進化していくといいます。

ミニトマトやキュウリなど、私も何度か自家採種をくりかえして
野菜がつくりやすくなっていくのを感じています。

 

 

昨年のピーマンです。

 

無肥料で栽培を続けていきたい方には、
固定種の種の自家採種がおすすめです。

自家採種についても記事を書きました。
よろしければこちらもご覧くださいね♪

●エンドウ豆の種採りを繰り返してみた~種採りの効果&「稲と日本人」
(甲斐 信枝:作、佐藤 洋一郎:監修)に学ぶ自家採種の歴史(こちら

 

ピーマンの育苗について

ピーマンの育苗は3月20日すぎにはじめました。

でもなかなか発芽せず、
体温で種を温めて発根させてから育苗することにきめて、
再度チャレンジしました。

 

なかなか発芽しなかったのは、
種採りする実を決めるのが遅かったからではと思っています。

まだ株がつかれていない、
元気な時期にできた実から種採りするのが良いそうです。
(とはいえ、種採り回数が少ないうちは、種採り用の実をとるのもやっとです(^^;)

 

体温であたためて発根させる

こんな風にして種を発根させました。

 

いらない布を小さく切って種を置き、
水で湿らせてビニールに入れ、
その袋を布で包んで服の中に入れて、
根が出てくるまで待ちます。

1週間以上かかりましたが、白い根が1本出てきました。
根が出たら豆腐パックトレーに植えて、
子葉が出てくるまで湯たんぽ育苗しました。

子葉が出たら湯たんぽから外します。

なすの定植の記事でも、
体温であたためて発根させることについて書いています。

ご興味があればこちらもぜひご覧になってくださいね♪
「なすの定植」こちら

 

豆腐パックトレーについてはこちらに記事を書いています。
豆腐パックで育苗トレーづくり(こちら
●家の中で湯たんぽ育苗:ミニトマトとナスの種を豆腐パックにまきました(こちら
●家の中で湯たんぽ育苗:トマト栽培品種えらび 今年は新しい品種の種もまいてみます
こちら))

 

育苗中の苗にアブラムシが

毎年家の中で夏野菜の育苗をしますが、
今年は何種類か発芽が遅くなってしまい、
いつもよりかなり遅くまで苗を家の中に置いていました
(暖かくなると日中は外に出します)。

 

本葉3、4枚になった頃、ピーマンと万願寺とうがらしの苗に変化が。
よく見ると小さなアブラムシが発生しているようです。
結構多めに苗をつくっていたのですが、次々とぐったりして駄目になってしまいました。

こんなことは初めてです。
家の中は天敵のいない環境なのでやむを得ないのかもしれません。

 

 

これはアブラムシの天敵を家の中にいれるしかないか、と
思いついたのはテントウムシ。

家の中あちらこちらにテントウムシ(*‘∀‘)。
即、家族から却下されました。

 

本当は本葉5~6枚になるまで育苗するつもりでしたが、
外に出して天敵に来てもらう方が安全と判断。

本葉4枚で畑に出すことに決めました。

 

定植

定植は5月中旬すぎでした。

 

定植の様子

ピーマンの定植の様子は写真にとれていないのですが、
気をつけた点は今年の「なすの定植」とほぼ同じです。

●ネキリムシ対策
●定植まえの水やり
●支柱代わりにわりばし
●あんどんをしない

など、
ご興味があれば「なすの定植」の記事もご覧くださいね。

下:定植後しばらく経ってからのなすです。

 

 

頑張っている最近のなす。

 

六条大麦の間に定植

麦は根を長くのばして土を耕してくれると聞きました。

昔はよく麦の間に夏野菜を定植したそうです。
(機械化がすすんで現在では見られなくなったそう)。

そこで今年は、
昨年の冬に少しまいてみた六条大麦の列(条)の間に、
ピーマンの苗を定植することにしてみました。

(写真は穂を刈ってしまった後ですが、
定植時には穂がついている状態でした)

 

良い効果があるといいなあ。

 

 

六条大麦。
一昨年から昨年にかけても、少しですが育ててみました。
炒って麦茶にしたらとっても美味しかったです(*^^*)

定植後およそ1か月半後のピーマン

4つほど苗を植えましたが、
早いものは4つに枝が分岐しはじめました。

 

 

1か月前はこんな感じでした。

 

 

 

定植後虫にやられた苗
(この後もっと食べられてしまいました。
まわりにハーブなど香りの強い草を置いてみました)

 

 

どうなるかと思いましたが、
育ってくれています

 

自家採種による植物の馴化

固定種の自家採種をくりかえすと、
その植物は育っている土地にだんだんと適応していくそうです。

それを「馴化(じゅんか)」と言い、
昔の日本では研究されていたといいます。

タキイ種苗が1944年に発行した「育種と園芸」第2巻第4号には
「作物馴化問題」という記事が載っているそうです※。

 

何度か自家採種をくりかえしているキュウリやミニトマトなど、
少しずつ成長スピードが速くなっているような気がしています。

このピーマンはまだ種採り1回目ですが、
何度か繰り返せればまた様子が変わってくるでしょうか。

昨年と今期では育ち方が違うかどうかもこれから観察していこうと思います。

 

※「木村秋則と自然栽培の世界」木村秋則責任編集(日本経済新聞出版社)72頁参照

 

まとめ

水の量が不足するとよく育たないので、
毎年7月に入ると梅雨明けがいつ頃になるかが気になり出します。

でも、今のように大雨がつづいて太陽が出てこないと大丈夫だろうかとも
思ってしまいます。

数年前までは定植時期に気をとられることが多かったですが、
天候の変化がはげしい最近は、
野菜自体に進化してもらうことの大事さをよく感じています。

 

今年も種採りできるよう、無事に実がなってくれるといいなあ。

 

がんばれ、ピーマン!!

 

ここまで読んでくれてありがとうー!!

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