ミニトマトの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】

夏野菜の種まき・定植

こんにちは! わさびなです。

ミニトマトとトマトは、
ゴールデンウイーク中から定植をはじめました。

ブログの記事にするのがちょっと遅れてしまいましたが、
ミニトマト&トマトといえば夏野菜の主役の1人。

ミニトマト(トマト)の苗は結構丈夫なので、
多少荒っぽくあつかってもちゃんと土に活着してくれます
(定植時には苗を寝かせて植えて、上から踏んでしまいます)。
頼もしい野菜です。

やはりトマト抜きで夏を語っちゃあいけないよ(*^▽^*)

 

ということで、
ミニトマト定植レポートいってみよう!

 

ミニトマトの品種

私は「チャドウィックチェリートマト」という品種を育てています。
2013年から育てはじめました。自家採種しています。

最初は10個も実がとれたかどうかというような具合でしたが、
3、4回目くらい種採りしたくらいから、良い具合になってきたような記憶です。

 

無肥料で栽培したい方、これから継続して栽培を続けたい方には
自家採種おすすめですよ。

(種採りの効果について記事を書きました。よかったらご覧ください♪
エンドウ豆の種採りを繰り返してみた~種採りの効果&稲に見る自家採種の歴史
【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

 

ミニトマトの原産地

ミニトマト(トマトの原種はミニトマトなんだそうですよ!)の
原産地をしらべてみました。

南米アンデス山脈のペルー・エクアドルあたりの高原地帯あたりといわれるそうです。

さらに調べてみたところ、
アンデス山脈の高原地帯は標高およそ3000~4000メートルの高さにあり、
2本の高い山脈の間に高原地帯が広がっているそうです。

この高原地帯の気候について、
このようなことが書かれているのを見つけました。

「この高原台地では雨期と乾期があり,
4月頃から9月頃までつづく乾期のあいだ植物のほとんどは枯れてしまう.
ただし,雪解け水が流れだしている小流が数多くあり,
その周辺は乾期のあいだも緑の消えることがない.」
J-stage 熱帯農業研究「熱帯アンデスの環境と農業」山本紀夫著69頁2.から引用(こちら

ミニトマトはこのあたりで生まれたのでしょうか??

確かに乾燥に強いミニトマト。
そして暑い時期よりもちょっと涼しくなった秋口の方が元気そうです。
そうだとしてもおかしくないなあ。

一度見に行ってみたいです(*^^*)

定植の準備

定植の場所決め

自家採種をくり返すにつれて、
ミニトマトは段々大きく成長するようになりました。
また、私はミニトマトの脇芽をとらないので、横に広がります。

きゅうり程背丈はのびませんが、
やはりある程度広さのある場所がおすすめです。

 

私が今回定植する畝は、幅が100cmくらいあります。
株間(植えつける苗と苗の間)は120㎝くらいにしています。

風通しが悪いと病気にもなりやすくなります。
株間は広めにとれると良いですよ。

 

また、トマトは乾燥を好むので、
畝の高さは高めが良いです。
低いと病気にかかる可能性も高くなります。

 

●日当たりの良さ
●風通しの良さ
●畝の高さ

がポイントです。

 

どの程度成長したら定植するか

私は、背の高さが20cmくらいになったら定植しています。
葉の数にして6枚~7枚目ちょっと出たくらいでしょうか。

 

 

きゅうりの定植の記事でも書きましたが、
きゅうりの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】)
無肥料で栽培しているので、
野菜が根を十分のばして自分で栄養をとれるように
してあげることが大切になってきます。

「根回し」大事です!

なので、ポットの中で根が巻かない間に定植することが
大切です。

 

今回植えつけたミニトマト。
白い根が少し見え隠れしています。

 

 

こちらはきゅうりの苗の例。
根っこが出てきています。
こうなったら早めに植えた方が良さそうです。

 

定植前のポットへの水やり

育苗中は乾き気味に水やりをしています。

定植前日、午前中にコップ1杯程度水をやることが多いです。

 

きゅうりの記事では根をくずさないように注意する、
と書きましたが、ミニトマト(トマトも)の場合はそもそも寝かせて
植えて、植えた後は上から踏むくらいなので、そこまで
大事にしなくても大丈夫です。

成長して脇芽も大きくなるようになったら、
脇芽をとって土に挿し、株を増やせるくらい丈夫なんですよ。
(脇芽についてはさらに後で書きます♪ すごいぞ、トマト!!)

 

後は定植時に、植穴に水を入れてしみこませてから
植えつけます。

 

家での育苗の様子

育苗の様子をしっかりブログに載せようと思っているうちに、
定植する時期になってしまいました(^^;

きゅうりの記事にも載せた育苗の様子の写真を、
以下に載せます。

 

育苗は豆腐パックをつかってしています
(下はミニトマトの芽です)。

(豆腐パックなどについて記事を書きましたので興味があればぜひご覧になってくださいね♪:
豆腐パックで育苗トレーづくり(こちら
●家の中で湯たんぽ育苗:ミニトマトとナスの種を豆腐パックにまきました(こちら
●家の中で湯たんぽ育苗:トマト栽培品種えらび 今年は新しい品種の種もまいてみます
こちら))

 

ミニトマトは、
子葉が種皮をやぶって出てこれないものもわりとよく見ます。
細い茎の上に種をくっつけてそのまま何日も皮がとれません。

これは自然淘汰のあらわれだと聞いたことがあります。
環境への適応度の高いものだけが生き残るということで、
こうした芽はあきらめます。

土に戻してあげたいと思うので、
畑に持っていくことが多いです。

 

 

本葉が出たら(これは世界一トマトです:ギザギザがある葉が本葉です)
黒ポットに移します。

 

家の中の置き場が限られるので、
黒ポットは直径9cmのものを使っています。
(できることなら苗用の部屋が1つほしいくらいです…(*‘∀‘))

 

ちなみに下はピーマンが発芽した様子。

 

この「Y(ワイ)!」の姿がほんとうに楽しいんですよねえ。
いつ見ても元気いっぱい!で見飽きないです(*^▽^*)

実は夜中に起きて見たことも♪(怪しい…)

 

 

 

定植の仕方~ねかせ植えにします

ミニトマト(トマト)は根が出る部分を増やすため、
茎を長く土の中に入れて、ねかせて植えます。

よく活着するように、
土をかぶせたら上から踏みます。

 

 

1.定植場所に草が生えている場合は、直径20㎝くらいの範囲で
根から刈り取ります。
(今回は畝立てして時間が経っていないので、草があまりない場所に植えています。)

 

 

2.苗は寝かせて植えるので、植え穴は横に広げて土を掘ります。

 

 

3.水を植穴にしみこませます。

 

4.水が浸み込んだら、
ポットから苗を出して植穴に寝かせて入れます
(思えば肝心なところなのに写真とるのを忘れました(^^;)。
下に代わりの写真を載せます;

 

こんな感じで寝かせて置きます。

 

 

 

5.土をかぶせます。
子葉と、本葉1枚までかぶせました。

かぶせたら、土をかぶせた所を足で踏みます。

 

6.土が裸にならないよう草をかぶせます。
本葉の上の方が地上に出ている感じです。

 

 

 

鎌の使い方

家庭菜園はじめてでよくわからないという方がいらしたら
(私がそうでした)、きゅうりの記事に載せていますので
ご覧になってくださいね(*^▽^*)

 

●きゅうりの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(記事

 

 

ミニトマトのコンパニオンプランツ

ニラ

今年はニラを一緒に植えています。

昨年まではネギと一緒に植えていたのですが、
本で「ニラと一緒がおすすめ!!」と書かれているのを
見つけ、今年はニラを試してみることにしました。

 

トマトとニラといえば、
炒め物にしても美味、スープの具にあわせても美味しい。

一緒に植えてもgoodとは、まさに絶妙なコンビネーション!(^^)!

 

以下のように苗と一緒にして植穴に置きます。
ニラの根っこは本当に強靭です! 複数生えているところから
堀り上げましたが、他の苗の根とからみあって、
はさみで切らないと切れませんでした。

 

そうそう、ニラ、とても丈夫で一度植えてしまえば毎年食べれます
(冬は地上部は枯れます)。整備しきれなくて草が茂って
しまっていますが、草の中からちゃんと生えてきます(*^▽^*)

日々の食卓にも大助かり野菜。
おすすめです。

 

きゅうり

トマトときゅうりの相性が良いとの情報を聞き、
カバークロップとしてきゅうりを取り入れてみることにしました。

普段、ミニトマトの下には草を敷き詰めています。
あまり背が高くならない限りは、自然に生えてきた草も
そのままにしています。

ただ、日差しが強いと草のかさがどんどん減っていきます。
雨が少ないとなおさらです。できる時は草を上から足していくのですが、
暑い盛りはやはり大変。

きゅうりが繁茂してくれていれば、
かなり助かりそうな気がしています。

 

定植してからしばらくして、
ミニトマトの苗から60~80㎝ほど離れたところに種を播きました
(畝の肩すれすれの場所)。

きゅうりは、収穫用に育てている四葉きゅうりの種を播きました。

 

上手くいくか実験です!!
ついでにきゅうりも採れたりするのか???
楽しみです♪

 

ミニトマトの脇芽

よくトマトの脇芽をとると聞きます。

確かに脇芽をそのままにしておくと、
本当に「自由!」に生えてくるんですよね。

ある意味芸術的な成長ぶりになっていきます。

支柱を工夫しなければならないことや、
効率的に収穫することを考えると、
脇芽の数は適宜採ってしまう方が良いのだろうと
思います。

(最後にご紹介する本に、無農薬・無肥料の農家の方が
トマトの脇芽とりについても書かれています。)

 

 

ただ、私はなかなかタイミングよく脇芽とりができなかったので、
今ではとらないで育てています。

 

ミニトマトの脇芽。
茎と葉の間から出ています。

 

 

 

脇芽をせっせととっていた時期もあるのですが、
毎日畑に行けない時もあって脇芽が小さなうちに採ってしまう
ことがなかなかできませんでした。


(日差しがあまりに強すぎてピンボケを修正しきれずに
撮影してしまいました。
茎と葉柄の間から小さな脇芽が出ているのがわかるでしょうか。
また今度写真撮ってこよう!)

 

 

特に苗が大きく育ってくると、
「ここにも!、あ、こっちにも! おっと、あっちにも!!」
なんて具合でどんどん出てくるんです。
見落としてしまうこともよくありました。

脇芽が大きくなってから採ると、苗がぐったりしてしまったり、
具合が良くなさそうに見えました。

 

そこで、
「OK、自由にしていいよ!」と
ミニトマトも自由にしてあげることに。

自由を愛する私としては当然の決断といえるでしょう
(って、ただ手が回らなかっただけか(^^;)

 

 

余裕があれば、
脇芽を適宜とる苗を選んで実験ができればと
思っているのですが、できるかな。

 

ちなみに今年の大玉トマト~世界一トマト

大玉トマトはアロイトマトを育てていましたが、
ここ2、3年は気候がさらに厳しくなって、
育てるのが一層難しくなりました。

(トマトの品種選びについて記事を書いています。よかったら読んでくださいね♪
家の中で湯たんぽ育苗:トマト栽培品種えらび 今年は新しい品種の種もまいてみます
【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

 

そこで、今年は世界一トマトを育ててみることに。
アロイトマトの苗も少し作ったので、こちらも続けて育ててみます。

トマトがたくさんできたらトマトピューレにして保存したい!!と
思っていますが、できるかなあ。

 

世界一トマトがんばれー(^O^)

 

その後の成長(7月)

こちらにその後のミニトマト&トマトの成長の様子も書いていますので、
よかったらご覧くださいね(*^^*)

●夏野菜の成長の様子~7月(トマト、ナス、きゅうり、オクラ、ササゲなど:定植から2~2か月半):無肥料・不耕起・草生栽培の家庭菜園(こちら

参考にしている本

育苗や定植や種採りについて、以下の本をよく参考にしています。

「固定種野菜の種と育て方」
著者: 野口勲, 関野幸生、出版:創森社

まとめ

ミニトマトもやっぱり、

「根っこ」

大事です!

 

育苗ポットの中でも、
土の中でも、
伸び伸びと根を張れるようにしてあげることが大切です。

 

ミニトマトは大玉トマトよりもつくりやすいと思います
(トマトの原種はすべてミニトマトで、トマトはミニトマトの
突然変異だそうです!~「固定種野菜の種と育て方」より)

気候が激しすぎなければ、このチャドウィックチェリートマトは、
霜が降りる手前くらいまで実をつけます
(昨年は(ミニ)トマトが苦手な大雨が繰り返し繰り返しあって、
例年遅くまで頑張るこのミニトマトも秋口で終わってしまいました)。

 

根っこに気をつけたら、
あとは、
日当たり、風通し、水はけに注意してあげると
いいですよ(*^▽^*)

 

 

 

草の中で育つチャドウィックチェリートマト

ここまで読んでくれてありがとうー!!

 

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