なすの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】

夏野菜の種まき・定植

こんにちは! わさびなです。

6月に入りました。

5月のゴールデンウイーク明けにナスの定植をしました。

畑の土だけをつかって自分で苗をつくっていますが、
上の写真にもあるように、
ホームセンターなどで売られているものと比べると
とても小さいです。

数年前にはじめた育苗。
定植する前は、
小さな苗が元気にそだってくれるかなあと毎年思います。
(しばらくはがんばれーと声援を送りつづけます(*^^*))。

 

定植して約3週間、何とか活着して元気にそだって
くれそうです。

 

きゅうりやミニトマトの定植の記事にも書きましたが、
無肥料でのポイントはとにかく
「根はり」
が良くなるようにすることだと思います。

 

試行錯誤の家庭菜園、
今年のナス定植レポートです♪

 

品種など

橘田ナスという品種を育てています。

このナスは愛知県の伝統品種です。
昔はよく作られていた品種だそうですよ。
(ちなみにナス自体は1500年前から
日本でつくられていたそうです!!!)

 

2016年から育てはじめて、毎年種をとっています。
今年は自家採種4回目の種で育てます。

種をとるごとにパワーアップしているようで、
今年はどんな様子になるか楽しみです。

無肥料で栽培したい方、これから継続して栽培を続けたい方には
自家採種おすすめですよ♪

 

(種採りについて記事を書きました。よかったらご覧くださいね♪
エンドウ豆の種採りを繰り返してみた~種採りの効果&稲に見る自家採種の歴史
【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

 

定植の準備

定植の場所決め

ナスはきゅうりやミニトマトほど背丈は高くなりませんが、
横に結構広がります。

昨年は横幅1m以上になりました。

また、疎植(苗と苗との間隔を広くあけること)にした方が
よく育ちます。

ある程度広さがある場所がおすすめです。

 

私が今回定植した畝は、幅が120cmくらいあります。
株間(植えつける苗と苗の間)は同じく120㎝くらいにします。

きゅうりの定植と同様に、
他の野菜が植わっている(もうすぐ終わりになるもの)合間に
植えつけました。
きゅうりの定植の記事

どの程度の広さや日当たり、風通しのあるところに植えるか、
いつもその塩梅を試行錯誤しています。

 

●日当たりの良さ
●風通しの良さ

 

はポイントだと思います。

 

でもちょっと草が生えていたり、他の野菜が生えていても、
適度な間隔があればかえって風よけや強い日差しから苗を
守ってくれるような気もしています。

 

後ほど今回の植えつけ場所もご紹介するのでよかったら読んでくださいね♪

どの程度成長したら定植するか

●根が巻かないうちに植えると良い

●自分で育苗する場合は、少なくとも本葉3枚がしっかり出てからが良さそう

 

【根が巻かないうちに】

無肥料で栽培しているので、
野菜が根を十分のばして自分で栄養をとれるように
してあげることが大切になってきます。

「根回し」大事です!

なので、ポットの中で根が巻かない間に定植することが
大切です。

自作した苗ではなかったのですが、
以前根が巻いてしまっていた苗を植えつけた時は(確かナスでした)
大きく育ちませんでした(何か他にも問題があったのかもしれないのですが)。

 

根が巻きそうかどうかの1つの判断目安として、私は、
育苗ポットの底の穴から根っこが見えたり出たりしているかどうか
を見ています。

 

下はきゅうりの苗。
根っこが出てきています。
こうなったら早めに植えた方が良さそうです。

 

 

【自分で育苗する場合】

自分で育苗していますが、
現時点では、ナスの場合、少なくとも本葉3枚がしっかり出てから
定植するのが望ましいと思っています。

 

肥料を何も入れずに育てるので、
苗はとても小さいです。

ホームセンターなどで販売されている苗とくらべると
全然違う大きさなので、はじめて見る方はびっくり
するかもしれません。

でも地上部が小さくても、
根っこは地上部以上に広がっているように感じます。

本葉3枚しっかり出てくれば、直径9cmのポットの中では
根はかなり広がって、巻かないようにするには
もう少し大きいポットが必要かなと経験上思います。

 

本当はもう少し大きく育苗できたら良いのかもしれません。
地上部の葉っぱが小さいと、
活着するまでに虫の被害を受けやすかったり、
雨が少ない時のダメージが大きいと感じます(毎日水やりできない場合)。

ただ私の場合、家の中の育苗スペースの問題などから、
これ以上大きく育苗できないので、3枚程度で植えつけます。

 

数年の経験しかありませんが、
今のところは、これで何とか種をつなぐことはできています♪

 

 

今年なのですが、
本葉3枚がしっかり出るのを待たずに定植したもの(本葉およそ2.5枚)
もありました。

ナスの発芽がよくなくて、ゴールデンウイーク明けにはまだ2.5枚のもの
あったんです。でもそろそろ外に出した方が、ナスの生育にとっても
良さそう。そこで定植することにしました。

 

定植後活着するまでは苗も元気がなさそうに見えます。
そんな時は虫にもやられやすくなるようです。

(今回定植したナスのうち、一番虫にやられてしまったもの。
こんな時はやっぱり心配になります。がんばれー!!とひたすらビームを送りました)

 

3週間ほど経って、植えた苗は全部無事に活着して成長している様子です(*^▽^*)

 

よかった!!

 

 

下はナスの育苗中の写真です♪


(ちなみに下の大きい葉はかぼちゃです)

 


夜になると葉を合わせるようにして上に成長しているようです。
日中太陽の光をたくさん浴びると、
大きくなるスピード加速するような感じがします。

 

ネキリムシ対策

苗が小さいうちに定植するナス。

茎も細いので、
ネキリムシという虫に茎をパツンと切られることも
珍しくありません(夜地中からはい出してくるようです)。

約2か月かかって育苗した苗が
残念な結果になってしまうことも!

 

そんなネキリムシですが、
雑誌で

ストロー

 

が有効と見つけました。
(「現代農業」か、「やさい畑」だったと思います)。

早速今回ためしてみたら、
ネキリムシ被害ゼロでした!!

 

ストローは茎の長さに短く切って、
真ん中を切り裂いて茎にはめます。

苗が大きくなると自然にとれるそうです。


(写真が小さいのですが、ナスの根元です。
ストローが輝いてみえます(*^▽^*))

 

ナスやピーマン、万願寺どうがらし。
ネキリムシに悩まされる野菜たちに大助かりです。

 

定植前のポットへの水やり

定植前にポットごと水の入ったバケツにつけて湿らすと良いと聞き、
何度かチャレンジしてみたのですが、
土が湿りすぎて定植時に土が崩れて根っこも崩れてしまうことが
多発してしまいました。

そこで、
前日、定植時に若干土が乾き気味になる程度に水をやる

ことにしました。

 

後は定植時に、植穴に水を入れてしみこませてから
植えつけます。

 

家での育苗の様子~体温であたためて発根させる

育苗の様子をしっかりブログに載せようと思っているうちに、
定植する時期になってしまいました(^^;

少しだけ育苗の様子のご紹介です。

 

普段は豆腐パックをつかって育苗しています。
(下はミニトマトの芽です。芽がでてくるといつも感動です(*^▽^*))。

(豆腐パックなどについて記事を書きましたので、ご興味があればぜひご覧になってくださいね♪:
豆腐パックで育苗トレーづくり(こちら
●家の中で湯たんぽ育苗:ミニトマトとナスの種を豆腐パックにまきました(こちら
●家の中で湯たんぽ育苗:トマト栽培品種えらび 今年は新しい品種の種もまいてみます
こちら))

 

 

でも今年のナスはなかなか発芽せず、どうしようかと思っていたところ、
種を体温で温めて発根させてから植えつけるという話を聞いたことを
思い出しました。

(種採りをするナスは生育が旺盛の時の実にすると良いそうです。
昨年、秋口になってから種採りナスを決めたので、
種の質があまりよくなかったのかもしれません)。

 

いらない布を小さく切って種を置き、水で湿らせてビニールに入れ、
その袋を布で包んで服の中に入れて根が出てくるまで待ちます。

1週間以上かかりましたが、根が出たら豆腐パックトレーに植えて、
子葉が出てくるまで湯たんぽ育苗しました。

子葉が出たら湯たんぽから外します。

 

本葉が出たら(これはトマトの例です:ギザギザがある葉が本葉です)
黒ポットに移します。

 

家の中の置き場が限られるので、
黒ポットは直径9cmのものを使っています。

 

定植の仕方

定植はゴールデンウイーク明けにしました。

ここでのポイントと思うことは、

●根鉢を崩さないこと
(根がくずれてしまうと活着するのに時間がかかるように思います)

●植えた後、ポットの土の表面にも土をいくらかかぶせること

(土を上からほとんどかけない、かけてもほんの少しだけにした時、
ナスの根が表面に見えてきて茎の安定が悪くなった時がありました。
※ナスも土寄せすると根が増えて良いという話も聞いたことがあります。
[土寄せとは、苗がある程度大きくなってから、根元に土をある程度集めて
茎を埋めることです])

 

実際に定植してみます

1.定植場所の草を根から刈り取ります。
直径20cmくらい刈りました。

周囲の草丈が高ければ、日当たりや風通しを考慮して
適宜刈ります。

 

 

2.ポットの深さより少し深めに土を掘ります。

3.水を植穴にしみこませます。

 

 

4.水が浸み込んだら、
ポットから苗を出して植穴に入れます。
(苗の茎を指の間にはさむようにしてから、手のひらで土をおさえて
ポットを逆さまにしてゆっくり取り出します。
しめりすぎていると土がぼろぼろ崩れてしまうことが多いです)

 

5.土をかぶせます。
私は苗の土の上にも少し土をかけています。

 

6.土が裸にならないよう草をかぶせます(きゅうりの例です)。

 

 

7.支柱代わりにわりばし3本を挿す。
風で茎が振られないようにするためです。

定植後少し経ってからの写真です。

 

最初は定植時に1本細い支柱を立て、
そこに糸でくくりつけていました。

でも、苗がとても小さいので、
ひもでくくって支柱に結びつける時に
よく葉に傷をつけたりしていました。

そこで、茎を中心にわりばしを少しずつずらしてさすことに
しました。

 

苗がしっかりしてきたら、
茎にひもを8の字にかけて、立てた支柱に結びます
(左上に伸びているのが支柱です)。

 

 

鎌の使い方

家庭菜園はじめてでよくわからないという方がいらしたら
(私がそうでした)、きゅうりの記事に載せていますので
ご覧になってくださいね(*^▽^*)

 

●きゅうりの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(記事

 

あんどんについて~今年はあんどんしませんでした

あんどん。
肥料袋など大き目の袋(私は米袋でつくっていました)の底を切るなどして、
風よけや保温など(ウリ類ではウリハムシの害を防いでくれることも)
のために小さな苗の周りを囲むものです。

 

突然ですがイメージ写真です♪
今年はあんどんをしなかったのでイメージ写真つくってみました(*^▽^*)

ミニあんどんだけだと何か物足りない…、と思ってリス飾ってみました。
おー、なんだか林とか森っぽい♪
よかった、よかった(畑だけど(^^;)

 

楊枝の部分は、実際には支柱を使います。

定植の時期は朝晩気温が下がることも多く、
苗を保護するためによく使われるのものです。

 

数年使っていましたが、
昨年はピーマンや万願寺とうがらしの苗が、
結構鳥についばまれてしまいました。

年々少しずつ夏野菜の苗数が増えていて、
あんどんがかなり目立つようになってしまったのかもしれません。

そこで今年は使わないことにしてみました。

そのおかげか今年は1つもやられていないので、
定植時期に気をつければ、あんどんなしも良いのかもしれません。

ナスのコンパニオンプランツ

ニラ

今年はニラと一緒に植えました。

ミニトマトやトマトをニラと一緒に植えたので、
ナスも同じにしてみました。

昨年まではネギと一緒に植えていました。
ニラと一緒だとどうか、観察するのが楽しみです。

 

下はミニトマトの植えつけの写真なのですが、
ナスも植えつけの時に一緒に植え穴に入れました。

 

ニラの根っこはとても強靭です。
複数の苗の根がからみあって、まるで小さな綱のようです。
はさみをつかって切り離しました。

 

ニラは一度植えてしまえば毎年食べれます
(冬は地上部は枯れます)。

葉の部分を刈り、また伸びてきたら刈って、
1年に何度か収穫できますよ。

日々の食卓にも大助かり野菜。
おすすめです。

 

ゴーヤーがカバークロップになるようです

ナスの足元にゴーヤーをはわせてカバークロップにできると聞きました。

夏の強い日差しから土が乾燥するのを防いで助かりそうです。

 

まだ種を植えていないのですが、やってみようと思っています。

上手くいったらまたブログに載せたいと思います♪

 

植えた場所

今年はソラマメと玉ねぎが植わっていた畝に
ナスを定植しました。

限られたスペースで栽培しているので、
すでに何かが植わっているところに別のものを植えること
がよくあります。

栽培シーズンがどれくらい重なるか、
スペースがどれくらい確保できるか、
日当たりや風通しはどうかなどを
考えながら場所を決めます。

いつも試行錯誤ですが、
とくに最初の頃は、近くにあれこれ植えすぎて上手くいかない
ことがよくありました。

下の写真がナスを定植した場所です。
今はソラマメもほとんど刈ってありますが、
定植時はソラマメも玉ねぎもまだ植わっていました。

(真ん中に支柱が所々立っているところにナスが
植えてあります。
細い竹枝はソラマメが倒れないようにする支柱にしていました)

 

花をつけた頃のソラマメ。

 

 

雨風でソラマメが苗の上に倒れることのないように、
3本支柱を回りに立てておきました。

参考にしている本

とくに育苗や種採りについて、以下の本を
よく参考にしています。

「固定種野菜の種と育て方」
著者: 野口勲、 関野幸生、出版:創森社

まとめ

ナスは小さい苗だけに、
定植後しばらく鳥や虫の害、日照り、
支柱を挿すタイミングなど、
活着してくれるまで気を使います。

 

でも結構虫にやられたりしても、
根っこさえある程度できていれば実は結構タフかも。
そんな気もしています。

 

また、苗が大きくなっていく時期は、
雨の威力のすごさを改めて感じる時期でもあります。

雨が降ると様子が明らかに違うんです!
目覚ましく成長している様子がわかるので、
雨が降った後は苗の様子を見るのが本当に楽しみです♪

雨にはやっぱりかなわないなあ。

 

少ししたら梅雨入りです。
梅雨時は野菜ものびざかり!(草ものびるけど(*‘∀‘)

ぐんぐん育ってくれるかな。

ということで、ナス定植レポートでした(*^▽^*)

 

ここまで読んでくれてありがとうー!!

 

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