そのヒガンバナどうする?:「ひがんばな」甲斐信枝作&「ヒガンバナのひみつ」かこさとし作~雑草対策を考えるのに、子供の自然学習に【おすすめ絵本】

絵本・本 ~読んでみました

(この記事はヒガンバナをある程度は残しておこうというスタンスから書いています)

こんにちは! わさびなです。

ヒガンバナの花の季節が過ぎ、
そろそろたくましい葉がたくさん出てくる時期だと思います。

 

 

 

この葉っぱの量が結構多いんですよね。
ヒガンバナという名前も正直何だかあまり良いイメージがなく…(ヒガンバナごめん)。

どうしようかなあなんて思っていましたが、
今日ご紹介する絵本を読んでみたら、

○生態の力強さ
○薬としても使われていた
○救荒作物だった

などと知ってびっくり!
邪魔にならない場所に移してできるだけとっておこうと決めました。

 

ヒガンバナのことはもちろん、
著者の言葉も素敵な絵本です。

よかったらぜひ読んでみてくださいね。

早速本をご紹介します!

 

ヒガンバナの生態がよくわかる~絵本「ひがんばな」作:甲斐信枝

ひがんばな
作:甲斐信枝
発行:福音館書店

 

ひらがなで書かれた子供の絵本ですが、おどろくなかれ!

大変綿密にヒガンバナの生態がかかれています。
絵も大変わかりやすいです。

地上に捨てられたり、
雨などで流されたりした球根が地中に時間をかけて入っていく様子には、
ヒガンバナの力強さに驚くばかりでした。

 

淡々と描かれていますが、
作者が長期間じっくりとヒガンバナを観察して、
丁寧に1冊の絵本を作り上げたことが伝わってきます。

 

人間世界の進むスピードはとにかく速いですが、
自然の進むスピードに合わせて、
粘り強く素晴らしい作品を生み出した作者の姿が思い浮かぶようでした。

心に灯りがともるように感じました。

 

見ごたえあり!!の1冊です。

 

 

ヒガンバナのなぞがわかる~絵本「ヒガンバナのひみつ」作:かこさとし

ヒガンバナのひみつ
作:かこさとし
発行:小峰書店

 

この本で一番おどろいたのは、
ヒガンバナが一部の地域で薬として使われていたということです。

有毒というイメージしかありませんでしたが、
思えば毒も使いようによっては薬にもなるのですよね。

ヒガンバナの全国各地での呼び名も載っています。
三重県や京都府では「クスリグサ」と名付けられていたそうですよ。

 

毒のある球根は江戸時代の飢饉などのときには食べものとして大活躍したそうです。

すりおろして、
水につけて、
下にたまった粉をたべたそうです。

 

ヒガンバナはイメージがあんまり…、なんて思っていましたが、
お助け草だったとは!

 

ヒガンバナの生態はもちろん、
遊び方、言い伝えなども書かれています。

 

最後の作者「あとがき」は是非!
読んでいただきたいページです。

一冊の絵本も、
種をまいてから時間をかけて収穫ができるようになるのと同じなんですね。

 

 

まとめ

夏は姿を消して全然気にならないのですが、
寒くなってくるとわさわさと葉が生えてくるヒガンバナ。

うーんと思っていましたが、
いざという時に役立ってくれそうです。

 

そういえば、
もぐらやねずみ対策にも役に立つと、
聞いたか見たかしたことがありました。
だから畑の畔沿いなどに生えているんですね。

 

もぐらやねずみが気になる場所に植えておくのもよさそうです。

生えてほしくない場所のものは抜いて、
野菜を植えない場所にでも移しておこうと思います。
やはり畦沿いが気にならなくて良いかもしれませんね。

民間薬としての利用の仕方もまた別の機会にしらべておこうと思います。

 

ヒガンバナ、
何だか大事に扱わないといけない気がしてきました。
身近な草には実はすごい力があるのかもしれません。

 

読んでくれてありがとうー!