こんにちは! わさびなです。
最近、「いのちの力をつかまえろ」(山田和尚著 サンマーク出版2000)
という本を読みました。
阪神大震災で支援に奔走された、ボランティア団体
「神戸元気村」の代表、故山田和尚氏が書かれた本です。
今の時期、まさに必要なメッセージが書かれている
素晴らしい本だと思いました。
この本の中で、山田さんは、
自分で判断することの大切さを繰り返し説かれていました。
「自分で考え、判断してこそ人生はおもしろい
…つまるところ、現代の日本社会は、自分で判断をしなくても
生きていける仕組みのできあがった、恐ろしいほど便利な社会
なのです。
…自分で状況判断をして危機を察知する能力もいらなければ、
ものを考える力さえいりません。私はこれを恐ろしい状況
だと思っています。というのも、自分で判断していないのに、
自分で判断しているように思っている人が実に多いからです。
間違ってもいいから、自分で判断する勇気をもってほしいと
思います。」
(同202~205ページから引用)
今、まさにそのことが問われている時なのだと感じました。
自分の判断で生きること、自分の声に従って生きることは、
1人ひとりの本来の役割を果たすことにもなる。
それが自然の摂理に添うことにもなるのだと、
極限状況はいのちの力を発現させる絶好のチャンスなのだと、
山田さんは書かれています。
今私はどのような判断をしたらよいのか。
今起こっている出来事は、山田さんがひとりの人間に
これほどまでの力があるのかと思わせるような事を
成し遂げた阪神大震災の時と異なります。
そう思った時に思い出したのは、
少し前に読んだ、医師の故額田晋氏が書かれた「自然・生命・人間」
でした(東邦大学ウェブサイトで一般公開してくださっています。
こちらに記事も書きました)。
「われらは良心にきいて恥じない行いをするであろう
だが良心が真に良心であるためには
正しい知識によって準備されなければならない」
「つねに正しい知識を求めよう
そして正しい知識にもとづいて世のため人のため
社会のためにはたらこう」
刻一刻と変わる状況にあわせて
私も絶えず学ばなければならないと思いました。
非常時にはいつもとまったく違う決断が必要とされる。
それが必要なのではないか、そうしたいという気持ちが心の中に
湧いてくるように思います。
日常生活での立場、役回り。
こんなこととても言えない。
こんなこととてもできない。
足がすくみます。
でも、間違ってもいい。
自分の気持ちを勇気を出して口に出してみよう。
自分を信じて、思い切って決断し、前に進んでみよう。
そう思いました。
山田さんは言います。
「非常時こそ個人の力を最大限に発揮できる大きなチャンスなのです。
…平時は、社会も硬直化し、一人ひとりの人間の力なんてたかが
しれていると誰しも考えがちですが、そんなことはない。
一人ひとりの人間には限りない可能性が秘められています。
ただ、それに気づいていないだけです。」
(同41ページ)
「…不可能だと思えることでも、いのちの力を結集すれば可能になるのです。」
(同128ページ)
「…誰にでもその人にしかできないことがある。」
(同218ページ)
そして、山田さんはこうも語ります。
「奇跡を起こすのは神ではなく、人間である
…地球が大きく変わることを奇跡というならば、私は
奇跡を起こすのは神ではなく人間であると思っています。
この宇宙を創造し、人間をつくった神々は、地球上では
直接に奇跡を起こすことはできません。人間を使って
奇跡を起こします。
そのために役割に目覚めた、動く人間を探し、応援している
ように思うのです。
…人間のもつ「いのちの力」は、それが宇宙の法則に適合する
限り、どんな奇跡もやすやすと生みだすでしょう。
奇跡は奇跡でも、「人間の、人間による、人間のための奇跡」
です。
…奇跡とは、人間が思い、動き、行いながら、実践していく活動
そのものの結果なのです。
極論すれば、人間は神と同じことができる。人間のなかに神が
いる。私はこれまでの人生を通じて、そう思わざるをえません。」
(「いのちの力をつかまえろ」225ページから引用)
大きな勇気をくれた山田さん・このような本を出版してくださった
出版社の方々に感謝したいです。
ここまで読んでくださってありがとう!!
●東北医科薬科大学病院刊(2月25日)
「新型コロナウイルス感染症 ~市民向け感染予防ハンドブック」
●市中病院で経験した、人工呼吸器装着が必要であった重症COVID-19肺炎の感染対策、
治療について~相模原中央病院の症例(一般社団法人日本感染症学会ウェブサイト 3月11日付け症例報告から)
疾患そのものの病態や治療方法も不明であった時期に、医療従事者も感染と隣り合わせの中、手探りで治療に尽力された医療従事者の方々、治療を支えた病院関係者の方々に深くお礼を申し上げます。(ブログ掲載者)
●「Our World in Data」による各国100万人あたりの検査実施数グラフ(3月14日確認時点:サイト)(「Our World in Data」はオックスフォード大学によるコロナウィルスの各国データ情報サイト)
◇Esteban Ortiz-Ospinas氏(経済学者、「Our World in Data」研究員)3月13日ツイートスレッドから一部訳:
「新型コロナウィルスの検査は非常に重要である。
公式データの中心的なデータベースが存在しないため、Our World in Dataでは報道発表と政府報告を調べて一か所にまとめている。
…PS:日本について、以前の報道発表では検査推定数が21,174となっていた。この矛盾は議論を呼んでいる。Our World in Dataでは2月から3月初めの動向と一致する直近の数字(10,205)で報告している。」
◇同サイト「Why is testing important? (なぜ検査が重要なのか)」から一部訳:
「…検査は新型コロナウィルスの流行の把握、感染者の適期の治療、
ウィルスがどのように進化するかの理解に不可欠であり、流行を
止める対策の実施を確実にするためにも非常に重要。
この最後の点は極めて重要である。検査は感染率を減少できるかどうか
の命運を分ける。感染者が自分が感染していることに気づいていない場合、
自宅にとどまらず他人を感染させる恐れがある。」
以下原文引用:
”Testing is crucial to understand the prevalence of the disease,
to provide timely treatment to those infected, to understand how the disease evolves,
and to ensure that we take measures to stop the disease from spreading.
This last point is very important: Testing is crucial to lower the rate of infection.
When infected people do not know that they are infected, they might not stay
at home and risk infecting others.”
●元米国食品医薬品局長官スコット・ゴットリーブ氏3月13日ツイート訳:
「今日ホワイトハウスが講じた対策ー検査能力と検査へのアクセスの迅速な強化、
非常事態の宣言、アメリカ国内弱者を守る新たな措置の実施、被害を軽減するための措置によってもっとも甚大な被害を受ける人々に対する支援のサポート、いずれも非常に重要だ。
コロナ対策準備を有意に向上させる。」
◇同氏3月12日ツイートスレッドから一部訳:
「スレッド:アメリカにはコロナウィルスに対する2つの選択肢あるが、見通しは厳しい。
韓国と似たような経路をたどるか、イタリアに近いものとなるかだ。
韓国のような結果を得るチャンスはおそらく逃している。イタリアで今起こっている
痛ましい災難を回避すべく、とりうる手段はすべてとらなければならない。
1.市民に感染者がいるかどうか診断するため、果敢に検査することが始めだ。
まだらな実施状態からもっとも必要とされる場所でできるよう検査能力は
拡大されているものの、現在の検査件数は極めて滞っている状態だ。
検査を受けられない人が依然としてあまりにも多い。
そのためクラスターと、孤立した感染者を突き止めることができない。
ある点でアメリカの命運は、医療機関が検査を迅速に増やし、
国内に医療サービスを提供できるかにかかっている。…
…4.隔離(social separation)は有効だ。
困難な決断を毎日先送りにし、リーダーが正しい行動を命じないことが続けば、
流行の深刻さは増す。
ただちに行動しなければならない。最悪の結果を回避できる時間は限られている。
コロナウィルスは都市に深く根をおろしている。時間切れが迫っている。
我々はコロナウィルスを乗り越えるだろう。終わは来る。困難な2か月になる。
今後起こり得る見通しと深刻度をやわらげるために普段の生活で不要不急なものは
一部あきらめなければならない。我々は共通の利益のためにまとまって行動し、
力をあわせなければならない。」
●オックスフォード大学研究員Max Roser氏(Our World in Data設立者)
3月13日ツイートスレッド から一部訳:
「コロナウィルスのパンデミックに対する我々の戦いにおいて、ジャーナリストは非常に重要だ。
現在の感染確定者数が小さかったとしても、急激に拡大すれば大規模な数になる。
これが現在の確定者数を報道するだけでは不十分な理由だ。
どれくらい早く「増加しているか」を報道しなければならない。
2つ目の重要な物差しは「どれだけ多くの人が検査されているか」だ。
@BBCWorld, @guardian, @nytimes, @TheSun 、その他多くの報道局の現在の
報道は正しいやり方ではない。
現在の確定者数にフォーカスすることは、読者に何が起こっているかについて伝えてはいない。
すべてのジャーナリストが間違っているとは言わない。
スペインのel paisは、Kiko Llaneras氏 (@kikollan)が主導し、 非常に堅実で有益な仕事をしている。…」
●オックスフォード大学研究員Max Roser氏(Our World in Data設立者)ツイート(3月12日)訳:
「韓国の例はコロナウィルスに勝つことができることを示している。
「検査」が韓国の成功の大きな理由である。
1日あたりの新規感染確定者数は12日前にピークを迎え、以後
減少している。」
●「小中高校も平常通り…台湾が新型コロナ感染拡大を食い止められているのはなぜか」
(毎日新聞3月11日記事)
●「新型コロナウイルス感染拡大にも慌てないフランスの手腕」
(ニューズウィーク日本版3月9日記事:ジャーナリスト広岡裕児氏執筆)
「…落ち着いているのは、医療体制が整っているからでもある。感染者数が増えたのは、きちんと検査が行われていることの裏返しだ。学校などで感染者が出ると、生徒や教員など関係者全員検査が行われる。職場の労働医や町医者が感染の疑いを持つと、すぐ検査を受けさせる。もちろん無料である。
付随する措置についても省庁横断的に対策が取られている。新型肺炎情報そのものは保健連帯省が発表するが、交通、教育、労働、財務など分野ごとにそれぞれの担当大臣が記者会見、説明する。
経済的社会的影響も早くから考慮されていた。…」
●参院予算委公聴会 新型ウイルスへの対応で有識者2人が意見 (3月10日NHKニュース)
専門家会議副座長・地域医療機能推進機構理事長の尾身茂氏 「人的・財政的な支援を講じるべき」
医療ガバナンス研究所理事長・上昌広氏 「検査体制の拡充を」
●同公聴会審議中継録画(参議院インターネット審議中継3月10日)
●国会でコロナの今後と安倍首相「休校」の是非を聞かれた専門家2人の立場と葛藤
尾身氏×上氏の濃密2時間 (ヤフーニュース3月11日)
(以下同記事から引用)
尾身氏
「(感染症対策は)なるべく合理的に科学的にやるんですけれど、感染の広がりをすべて知っているのは神様だけ。我々は表面に出ているものを見て判断しているということ。やや多めにやっても少なめにやっても必ず批判されるんです。ただ歴史の判断はその時は批判されるけど多めにやった方がいい。危機管理の要諦なのでそのことは申し上げたい。」
上氏
「(大事なのは)事実に基づいて正確な情報を国民に伝えること。いけないことは、データに基づかず恣意的な解釈をして、一定程度の効果があった、これをしなければしょうがなかった(と言うこと)。」
「私の所に海外のメディアがたくさんやってきます。なんで皆さんいらっしゃるんですかと聞くと、独自の意見を言う研究者・医者はほとんどこの国にいないんですと。科学者はノーベル賞学者だろうが大学院生だろうが対等なんです。どの意見が正しいかどうかわからない。私が言っていることが間違っていることも十分ありうる。議論を積み上げてやがてコンセンサスになるんです。」
●各国の人口100万人あたりのPCR検査実施数(上昌広氏3月9日twitter投稿)
●政府専門家会議の見解全文(日本経済新聞2月24日記事)から一部引用:
「症状のない人も、それぞれが一日の行動パターンを見直し、対面で人と人との距離が近い接触(互いに手を伸ばしたら届く距離)が、会話などで一定時間以上続き、多くの人々との間で交わされるような環境に行くことをできる限り、回避して下さい。症状がなくても感染している可能性がありますが、心配だからといって、すぐに医療機関を受診しないで下さい。医療従事者や患者に感染を拡大させないよう、また医療機関に過重な負担とならないよう、ご留意ください。
教育機関、企業など事業者の皆様も、感染の急速な拡大を防ぐために大切な役割を担っています。それぞれの活動の特徴を踏まえ、集会や行事の開催方法の変更、移動方法の分散、リモートワーク、オンライン会議などのできうる限りの工夫を講じるなど、協力してください。」
●東北大学大学院医学系研究科 微生物学分野 押谷仁教授(専門家会議メンバー)
・専門家会議メンバーが明かす、新型コロナの「正体」と今後のシナリオ(2月26日ヤフーニュース)
◇医師の警告…新型コロナ「軽症・無症状でうつす人」が増加の危険性
今後は「感染を拡げない努力」が必要だ~(現代ビジネス2月25日記事)
【以下東北大学大学院医学系研究科・医学部ホームページ記載:押谷仁教授執筆記事】
◇新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか(No.4)~想像する力を武器に(2月22日記事)
「…個人がこのウイルスとの闘いに確実に貢献できることがある。それは、ウイルスに感染した、もしくは感染したかもしれない人が最大限の努力をして他の人に感染させないようにすることである。
… これまでのデータから軽い症状しかない人でも他の人に感染させる可能性が十分考えられる。普通のインフルエンザではたいていの人は療養のために会社や学校を休んでいる。しかし、このウイルスでは、療養のためではなく風邪程度の症状であっても他の人に感染させないために自宅にとどまることが絶対に必要である。症状の軽い人にはインターネットなどを使って仕事・勉強などができる環境を整備することも早急に行っていただきたい。…」
◇新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか(No.3)
新たなフェーズに入った日本での対応はどうあるべきなのか(2月15日記事)
「見つかった感染者のプライバシーを侵害するような報道をしたり、風評被害を心配したりしている余裕は我々にはない。メディアはクルーズ船の報道ばかりをして全体像を見てこなかった過ちを繰り返すべきではない。見つかった感染者の周りには数十人からもしかすると数百人の感染者がいるかもしれない。見えてきている感染連鎖はまだほんの一部である可能性もある。今見えてきていることは日本のどこでも起こることであり、おそらく日本の多くの場所でもうすでに起きていることである。…」
◇新型コロナウイルスに我々はどう対峙したらいいのか(No.2)(2月12日記事)
「…しかし、この新型コロナウイルスはまったく違う。重症化する人の割合は低いが、重症化した人ではウイルスそのものが肺の中で増えるウイルス性肺炎を起こす。重症のウイルス性肺炎は治療が困難で、日本でも救命できない例が出てくる可能性は十分に考えられる。寝たきりの高齢者などにとってもこのウイルスはもちろん危険なウイルスであるが、中国では50-60代の人も多く亡くなっており、30-40代の人の死亡も報告されている。多くの人にとっては、季節性インフルエンザと同じ程度の病気しか起こさないウイルスだからといって、決して侮ってはいけないウイルスである。…」
●藤田康介医師 上海在住中国伝統医学医師 ツイッター
「第一線の華山医院感染科張文宏主任の上海市民へ一言。
「マスクや防護服より、一人一人が医師と一緒に戦っている」という意識。
則ち「外出しない、集まらない」勇気。
初期症状が軽かったり無症状の感染症対策ポイント。「感染させない人」になること。 」
#新型コロナウイルス肺炎 第一線の華山医院感染科張文宏主任の上海市民へ一言。「マスクや防護服より、一人一人が医師と一緒に戦っている」という意識。則ち「外出しない、集まらない」勇気。初期症状が軽かったり無症状の感染症対策ポイント。「感染させない人」になること。https://t.co/MsrlJ3fzGd
— 藤田康介 新刊『中医養生のすすめ』 (@mdfujita) February 17, 2020
●新型肺炎「万単位の感染者が街を歩いている可能性も」と医師
(2月24日ヤフーニュース)
すべては生きているからこそ
みんな、奇跡を起こそうぜ!!