ナスの種採りしてみました【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】

夏野菜の種まき・定植

こんにちは! わさびなです。

梅雨明けあたりにできた実を種採り用に決めて、
少し前に収穫・種採りをしました。

実の収穫はもう少し待てばよかったかも。
でもとりあえず種採り完了です!

ということで、
今回はナスの種採りレポートです♪

 

(この記事は固定種の栽培を前提にして書いています。
固定種については次の項目「ナスの品種」をご覧くださいね)

 

ナスの品種

愛知県の伝統品種、
「橘田ナス」です。

2016年から育てはじめて、
今年は自家採種4回目の種で育てました。

 

 

◆固定種について◆

食べるなら、

おいしく、
楽しく、
元気になれるものが食べたい!!

と思い、
種についても勉強中です。

固定種と交配種、
以下に現段階での理解にもとづいて書いてみますので、
ご興味のある方がいらしたらお読みになってみてくださいね♪

 

固定種で自家採種
種採りをする場合には固定種の種で栽培します。

固定種とは、親と同じ形質の子ができる種です。
市販の苗や種は交配種(F1)とよばれるものが多いです。

 

交配種について
交配種についてですが、
交配種もひとくくりではなく種類があります。

除雄(おしべを人の手で取り除く)、
自家不和合性、遺伝子組み換え、ゲノム編集など、
交配種をつくるために用いられる技術は1つではありません。

 

その仕組み、
どのように種がつくられるのか、
人体への影響、
自然界への影響など、
一般の人たちが技術を理解するために必要十分な情報は、
必ずしも周知されているとはいえない状況のようです。

また自然界の事象をとりいれた技術であっても、
自然界で起こるスピードとは比較にならないスピードでその事象を発生させる場合には、
その技術を用いた場合の人体・自然界への影響を長期観察し、
誠実にデータを残して、
その安全性を検討することが必要であると思われます。

 

科学技術の発展スピードは著しい一方で、
技術のメリット・デメリット双方が、
一般の人たちにわかりやすく、
包み隠さず説明されていることは大変少ないと思います。

 

種についても、
栽培への影響はもちろん、
自分や食べる人の健康・周囲の自然への影響について、
栽培者が自分で勉強しなければならない分野だと感じています。

 

科学技術そのものの説明のみならず、
人体・自然界への影響に対する説明、
長期的な観察が誠実に行われているか、
メリット・デメリット双方の真摯な情報開示があるかどうかなど、
選択の際のひとつの基準になると私は考えています。

 

 

以下にも種採りの記事を書いてみました。
ご興味のある方がいらしたらご覧になってみてくださいね♪

エンドウ豆の種採りを繰り返してみた~種採りの効果&稲に見る自家採種の歴史
【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

 

 

種を採ります

株えらび

強そうな株を選び、
株にまだ勢いがあるうちに種採り用のナスを選びます。

 

マイ参考書「固定種野菜の種と育て方」
(著者: 野口勲, 関野幸生、出版:創森社、58頁)に、
株えらびのポイントが書いてありました。

①病虫害がなく生育よい
②着果率良い
③実の形が好みのもの

種採り用には二番花、三番花がよいそうですよ。

 

 

◆種採り用の実を決めてからよく思うこと

私の場合はまだ種採りの繰り返しが少ないこともあってか、
以下のようなことをよく思っています。

 

種採り用の実を決めた後は、
実・種を熟させるのにその株はかなり力をつかうようです。

種採り用の実を決めるのは
株がしっかり大きくなってからの方がよさそうだと感じています
(マイ参考書には2番花、3番花とあるのですが、
株の具合を見ながら決めてもよさそうかなと思っています)。

 

多収品種ではなかったかもしれませんが、
以前種から栽培した他の品種のナスは、
他の実がつきにくいどころか、
種採り用の実だけをとってそのシーズンは終わりに近い状態になったことも
ありました。

 

また、ハードな気候下だと、
他の実がつきにくくなる・肥大しにくくなるような気もしています。

 

種採りの繰り返しがまだ少ない時は、
種をとる実の株からは、
食べる用の収穫が減る可能性があることも念頭に置いておくとよいかもしれません。

 

 

株の本数が少なかったり、収穫する実があまりなかったら

家庭菜園だと、
そもそも選べるほど苗を植えない場合もあると思います
(私は最初にナスを育てたとき、植えたナスの苗は1つだけでした。
今年は長雨の時に2本虫にやられてしまって、残ったのは4本でした)。

 

また、固定種を育てはじめて間もなくは、
実が多くできないこともあるかもしれません。

 

私の場合、
どの野菜も栽培を始めて間もない頃は収穫が少ないことが多いので、
種採りまでこぎ着けたものがあれば、
それを使って種採りします。

 

 

実が熟すのを待つ

収穫の見極め

実が肥大して茶色くなってくるのを待ちます。

以下もマイ参考書「固定種野菜の種と育て方」からポイントをまとめてみました。

①実がなってから2か月くらい
②皮の色が茶色くなり、さわったら実が落ちるようになれば完熟

 

今年の私の場合

さわったら実が落ちる、
と上に書きましたが、
私はもっと早く収穫してしまいました(^^;)

着果してから1か月半くらいでしょうか。
実が茶色・黄色くなって、
固くなってきたところで収穫しました。

以前このような状態になってからさらに待っていたところ、
実が一部ふにゃふにゃになったことがあったんです。

そんなこともあって早めに収穫しました。
熟成がすすむと独特の香り(においと言った方がよいか…)がでてくるのですが、
これらの実はちょっと香り(におい?)がしました。

 

種採りした時、
水の中で種はほとんど沈みました。
きっと種はできているはず!(*^▽^*)

 

 

収穫した種採りなす

 

 

 

種を採り出す

①実を切ります。

 

こんな感じでした。

 

 

 

②水をはったボールで種をかきだします。

 

 

 

③沈んだ種をとりだします。
(結構沈みました。よかった!)

 

 

 

 

 

 

 

 

④半日~1日、日なたで乾かします。
その後1週間ほど日陰で乾燥させておきます。

 

 

 

⑥袋などに入れて保存します。
(私は普段冷蔵庫にいれて保存しています)

 

 

種の保存について~冷蔵庫と冷凍庫保存

以前雑誌(たしか「現代農業」だったと思います)の記事で、
以下のように読みました。

 

【冷蔵庫に入れる場合】
庫内が乾燥しているので、
湿気を通す紙袋での保存が良いそうですよ。

 

【冷凍庫に入れる場合】
湿気が多いので、
ビニール袋にいれてから缶に入れてフタと缶の間をテープで密閉するなど、
湿気が入らないようにすると良いそうです(カビ防止のため)。

 

 

参考文献

文中でご紹介している本です。

自家採種や育苗など、
私はよく参考にしています。

(固定種栽培に興味のある方におすすめです!!)

「固定種野菜の種と育て方」

著者: 野口勲, 関野幸生、出版:創森社

 

まとめ

今年のナスは長雨で実ができるのが遅くなり、
梅雨が明けたら酷暑・少雨。

私の家庭菜園は水やりがネックな環境、
ハードな気候でナスの収穫はあまりありませんでした…。

秋口になって花がたくさん咲き始めましたが、
秋の気温の下がりスピードは早めです。

なかなか都合よくはいかないものだなあ。
寒くなる前に、ナスたくさんとれますように!

 

 

読んでくれてありがとうー!!

 

 

 

 

 

 

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