昨年種採りしたオクラの種~1か所4本植えの株から種をとりました【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】

夏野菜

こんにちは! わさびなです。

今年も夏野菜のシーズンが近づいてきましたね!

今年まく予定のオクラの種、
昨年1か所に4本育てたものの1本から採取した種を
使おうと思っています。

1か所に4本育てたのは、
現代農業の記事を読んだのがきっかけです。

自然の中では、
強いものが他よりも勢いよく育ったり生き残ったりしますが、
この自然選抜を利用しても良い種がとれるということが書いてありました。

そこで昨年、オクラで試してみました。

今回は、その様子を書いてみます!

 

現代農業2017年2月号の記事を読みました

オクラの1か所複数植えのきっかけになったのは、
現代農業のこの記事です。

 

異常気象ではっきりした 自立力・適応力を引き出す自家採種(長野・中川原敏雄さん)
現代農業2017年2月号

この記事で取材を受けているのは中川原敏雄さん。
民間の種苗会社で働かれた後に、
(公財)自然農法国際研究所開発センターで品種の育成に携われ、
取材当時は退職された後で、
農家として育種の仕事を続けられているとのことでした。

育種では表面に出る形態的特性を注目するのが普通なのだそうですが、
中川原さんは植物が本来持つ粘り強さ、
「生理生体的特性」を重視するそうです。

 

※育種とは:
ここでの育種とは、
作物自身の遺伝子が偶然変異したものを利用すること(突然変異利用育種)。
育種方法は3つあるそうです
突然変異利用育種、遺伝子組換え利用育種、ゲノム編集技術利用育種(SDN-1
:農林水産省ウェブサイトから

 

 

記事中で、家庭菜園でもできる育種の方法について書かれていました。

種苗会社の育種では膨大な面積をつかって苗を育てて、
良い株を選抜するそうですが、
小規模な家庭菜園でも、
1か所に複数の種を播いて育種できるとのこと。

ただし、
根張りの良い株を選ぶため、
無農薬・無肥料・不耕起の、
あえて厳しい環境をつくりだすのが前提とありました。

私の家庭菜園も農薬や肥料をつかっておらず、
耕してもいないので(あえてというより手が回らなくて
結果的にそうなっているところもありますが(^^;)、
やってみよう!と思いました。

 

この記事には、
中川原さんが植物が持つ粘り強さに注目するようになったきっかけや、
環境適応力を活かした育種についても書かれています。
とても面白く、勉強になる記事でしたよ!

 

1か所4本育ちのオクラの様子

種まきは6月中旬ころ

実のところ、
昨年はうっかりオクラとエンサイの種を間違えて播いてしまいました。

(間違えた様子を記事にしてみました♪
今年の夏(2020年)のエンサイ(空芯菜)とオクラのコンパニオンプランツ(になっちゃった)
~エンサイの様子【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】

「もしかしてオクラとれないかも(^^;)」と、
もう1か所播いておこうかなあと思った矢先にこの記事を読み、
試してみることにしたのが実際のところです。

 

そんな具合で、
種まきのタイミングはちょっと遅れて、
たしか6月中旬くらいでした。

1か所に数粒播いたところ、
発芽したのは4株でした。
もう少したくさん播いてみてもよかったのかなあ。

 

生育の様子

7月3日
本葉が出てきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月13日
雨がたっぷり降って、
ぐんぐん大きくなりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

7月28日
約2週間後。
種まきは遅かったのですが、
梅雨が長かったのがオクラには幸いして大きくなっています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月13日
花が咲きました。
はじめはゆっくり、ゆっくり育ちますが、
大きくなってくると生長スピードが加速するのがわかります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

8月23日
夏の日差しに負けず花をつけてくれています!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月12日
実が大きくなりました。
(確かこれを種採りしたような…。記憶があいまいになってます(^^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ日の茎の様子。
右端のものが一番たくましく育ったものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

11月2日
茎の様子です。
右端のものから種採りしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

翌年3月29日
枯れた茎の様子です。
ちょっとわかりづらいのですが、
右端が一番太く、たくましく育ったものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4本の株のうち、
1本がとてもたくましく育ち、
それに続いてやや細めのものが1本、
さらに細めのものと続きました。

4本植えだからといって、
1本だけで植えたものよりも多収になったかというと、
そのように感じた記憶はないなあ。

(収穫できた数を記録しておけばよかったかも。
暑い時期はとにかく急いで収穫して帰ることが多いので、
メモをとる余裕がありませんでした(;^_^)

 

昨年のオクラの種

最後に、主役の昨年種採りした種に登場してもらいましょう!

 

さやを割ってみました。
うまく写真がとれなかったのですが、
種がいっぱい並んで入っていましたよ(右端のような感じです)。

 

種をクローズアップしてみました(*^^*)

 

 

まとめ

現代農業の記事の中川原さんによれば、
厳しい気象条件は、
野菜の素顔がわかる、むしろチャンスの時なのだとか。

人間観のようだ…。

野菜作り、
深いです(*^▽^*)。

 

今年のオクラはどう育つのか。
楽しみにしよう。

読んでくれてありがとうー!!

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