無農薬無肥料・不耕起・草生栽培で家庭菜園をためして良かったと思ったこと・大変だと思ったこと【超初心者からスタートした無農薬無肥料・不耕起・草生栽培で家庭菜園体験記4】

こんにちは! わさびなです。

 

今回は、無農薬無肥料・不耕起・草生栽培で家庭菜園(畑)を
つづけてきて思ったことを書こうと思います。

失敗も多く、収穫もまだまだたくさんとはいえず発展途上ですが、
畑に行くようになっただけでも本当によかったと思っています。

家庭菜園をやってみようかな、どうしようかなと思われている方がいらしたら、
ひとつの情報としてお読みになっていただけたら嬉しいです。

 

細々とつづけてきた畑

鎌のつかい方も知らずにはじめた家庭菜園(畑)。

無農薬無肥料栽培? 肥料もやらないで野菜ができるのか?
無農薬無肥料で野菜ができると聞いておどろきました。

 

このような私が家族にたべさせる野菜をつくりたい!と、
家庭菜園をはじめて8年が過ぎました。

 

 

最初は子供も小さく、
やっとのことで畑についても30分もしないうちに子供が「帰りたい」モードになり、
ほとんど眺めただけで終わったりしていました(それでも楽しかったです)。

そんな具合ですから、
はじめは小さな小さなウネ1つをつかって苗を数本だけ植えました。

次の年はウネをもう1つ増やして、
また次の年はもう少し広くして、
という具合で進めていきました。

 

こう考えると果たしてどこまでを経験年数に入れてよいのかわかりません(笑)。

 

 

今でも、子育て・家事その他のことをしながらの畑なので、
十分に手をかけられているとはいえません。

もっと時間とエネルギーをかけられる方なら、
もっとはやく発展できると思います。
私の話を読んでがっかりされてしまう方がいらしたら本当に残念!なので、
記事のはじめにお伝えしておきたいと思います。

 

 

そして、私と同じように他のことをしながら無農薬無肥料で野菜をつくりたい方!

自分の生活の調整や場所が確保できるなら(それも時々大変なときもありますよね)、
畑できますよ~(*^^*)

少しずつ少しずつ続けていくことで収穫も増えていきます。
これから書きますが、
私自身は畑に立てただけでも本当によかったと思うことが少なからずありました。

 

無農薬無肥料・不耕起・草生栽培で家庭菜園をしてよかったこと

①力があまりいらない
②お金があまりかからない
③畑に入れるものを自分で決められる
④元気になる・夜よく眠れる
⑤遊興費・レジャーなどにお金がかからなくなる
⑥新しい世界が広がる・楽しみが増える
⑦子育てにも良い影響
⓼生きている実感が得られる

 

①力があまりいらない

肥料を土に入れたり耕したりするには力がいりますが、
肥料をつかわず、耕しもしないのでその点は楽です。

最初にウネをつくる時は力がいりますが、
それさえできてしまえば基本的に作り直しません。

ですので、
この点でも労力があまりかからないです。

私はあまり力がある方ではありませんが、
そんな私でも家庭菜園を続けられています。

 

 

 

ウネ立てのことなど、
はじめた時の体験記をこちらの記事に書いてみました。
よかったらこちらもぜひご覧くださいね♪

無農薬無肥料・不耕起・草生栽培の家庭菜園:
はじめに育てたもの・必要だったもの・ウネ立てなど~私はこうやってはじめました♪
【超初心者からスタートした体験記】(こちら

 

②お金があまりかからない

農薬や肥料の購入費用がかかりませんから、
その点おトクです。

不耕起だとさらに動力機械を使う必要も減らせるので、
オイル代などもかかりません
(私は草刈り機は使うのでそこにはオイル代がかかってしまいますが)。

また、無農薬無肥料栽培では種を自家採取するので、
最初に種を購入すれば後は自分で種をとればよいので、
この点もおトクです。

自分の身体さえ動けば大丈夫。
身体は資本といいますが、本当にそうだと思います。

 

 

③畑に入れるものを自分で決められる

家庭菜園をすることで、

・どのような場所で
・どのような方法で
・どのような資材をつかって(使うかどうかも含め)
・どのような種・苗をつかって

野菜を育てるのか、
その行程を自分の目で確かめて、
自分で決めることができます。

 

食べるものを自分でつくるということは、
自分のいのちの主導権を自分で握ることにもつながるとわかりました。

また、畑に入れるものの安全性について考えることで、
いろいろな問題に気づきます。
食について考えることは、
国を越えて政治・社会・環境など様々な問題を考えることにつながるとわかるようになりました。

 

 

④ご飯がおいしい・夜よく眠れる・元気になる

畑作業で身体を動かすと運動になってお腹がすきます!
疲れるので夜もぐっすり眠れます。

太陽の光や雲や風、季節の移り変わりを感じながら、
草や生き物もたくさんいる場所に立つと元気になります。

少しくらいの体調不良であれば畑に行った方が元気になるんです。
不思議です。

 

 

⑤遊興費・レジャーなどにお金がかからなくなる

畑に通うようになると、
野菜を見てこないと、とか、
草刈りしないと、と、
畑の吸引力に引き寄せられるようになります(笑)。

遊びに行く時間と余力がなくなってきます。

決して悪い意味ではなく、
だんだん自分自身が自然モードになってくるような感じです。
畑=レジャーになるかもしれません(私の場合はそのような感じです)。

 

私の場合、
畑にいると野菜や草など見ているだけで1、2時間は軽く過ぎてしまうので
(畑は別の時間が流れているにちがいない、
そこからこのブログの名前「畑じかん」をつけました)、
作業もしないで終わってしまうことがあるので気をつけているくらいです。

 

 

1年を通して野菜などを育てたいと思うと、
いろいろな計画立てに必ず家庭菜園のことが入ってくるようになります。

育苗シーズン、種まき、定植、水やりなど、
忙しい時期があります(もちろんどの程度家庭菜園に力を注ぐかによって、
忙しさは自分で調整できます!)。
可処分時間のかなりの割合を家庭菜園に注いでいることも。

 

正直自分でもここまで続けると思わなかったのですが、
気がつけばレジャーとか、娯楽とか、買い物とか、あまり行かなくなりました。
というよりも、行きたいとあまり思わなくなりました。

私には家庭菜園が合ったのだろうと思うのですが、
何と表現すれば良いのか、
お金では買えない充足感があるような気がします。

結果、その分お金もかからなくなって二重に良かったです。

 

 

⑥新しい世界が広がる・楽しみが増える

これは間違いないです。

たとえば、最初はただ草を刈っていた草刈り。

だんだんと、
どれが食べれるとか、
漢方に使われているのはどれとか、
花が思ったよりきれいとか、
もはや雑草とは呼びたくないぐらいの勢いで雑草を見るようになってます。

(そんなこともあって草の写真も撮っては「四季の畑」などでブログにのせています。
よかったら是非ご覧ください!!)

 

虫もあまり興味はなかったんですが、
どの虫がアブラムシを退治してくれるとか、
アブラムシがいるからアリがきてどうやら授粉にも役立ってるようだとか、
今まで知らなかった世界が見えてきて感心するようになってきました。

 

今までいやだなあと思っていた草や虫も実は役に立ってくれてるのかもと思うと、
それぞれに役割があるんだと納得したり、勇気づけられたり。

新たな発見、新たな楽しみができます。

 

 

畑の野菜や草花や生きものの写真をとって、
たとえばこんな記事にのせています。
よかったらご覧くださいね♪

8月の畑の野菜・草花~静かに、力強く、いのちをつなぐ営みがつづいています
【無農薬・無肥料・草生栽培の畑から】
(記事)
4月の畑の野菜・草花~アブラナの花たち【無農薬・無肥料・草生栽培の畑から】
(記事)
◇3月の畑の野菜・草花~レンゲの花がさきました【無農薬・無肥料・草生栽培の畑から】
(記事)

 

 

⑦子育てにも良い影響

子供を育てる自分にも、
子供にも良い影響があると思います。

 

子供が小さい頃は畑に連れていってもすぐに帰りたがったりしていましたが、
それでも私にはとても良い気分転換になりました。

子供に家の中でぐずられるより、
外でぐずってもらう方が楽だと思ってました。
でも思えば暑いかな?、寒いかな?、疲れたかな?なんて具合で帰ることは多くても、
家の中でぐずるような様子の記憶は実はあまりありません。

 

自分でつくった野菜を少しでも食べさせることができると、
それも嬉しかったです。

 

子供を連れて家庭菜園で作業すれば、
食べ物が時間をかけてゆっくりゆっくり育っていく様子を見せてあげられ、
草や虫や生き物とのふれあいの場もつくってあげられます。

畑を家庭菜園にする機会があれば、
地域の方たちが協力して地域の環境整備をつづける姿なども
見せてあげることができます。

 

 

食育だけでなく、

・地域・社会の中でいきること、
・自然は人間のスピードでは動かないこと
・自然がなければ人は生きていけないこと

など、
子供に伝えるチャンスが得られると思います。

 

⓼生きている実感が得られる

ちょっと大げさに聞こえるかもしれないのですが、
それでもお伝えしておきたいです!

 

太陽の下、
他の生きものたちがいる中で土に触れて作業をしていると、
いろんなことを忘れます。

自分もいろんな生きものの中のひとつなんだと実感でき、
私も生きていていいんだあと思えます。

 

土の上に立つことの安心感、充実感。

先ほども書きましたが、
家庭菜園をつづけていくことで自分のモードが変わっていくような気がしています。

どこかに行かないと、とか、
何かを買わないと、とか
(もちろん生活必需品は必要ですし、生きていくためのお金は必要なのですが)、
何か物足りない・満たされないという気持ちがだんだんと薄れていくように思います。

 

もちろん天気も、野菜たちも、草や虫たちも、
自分の思い通りにはならなくて大変だなあと思うことも。

でも、土の上に立つこの気分、
味わえて良かったと思います。

 

大変だと思ったこと

①草刈り
②収穫ができるようになるまで時間がかかった(特に夏野菜)
③夏の水やり
④夏の洗濯物
⑤他のこととの兼ね合いで時間を調整・確保すること

 

①草刈り

草が旺盛になる数か月間、
やはり大変です。

私のつかっている場所は畑なので、
畑の中だけでなく、
畔(他の方の場所や道路との境)の草刈りもあるので重労働です。

私は草刈り機をつかっています。

畑の中については、
これからもっと緑肥(マメ科やイネ科)を活用する工夫をして、
対処法を改良していこうと思っています。

 

広い庭や畑で家庭菜園をされる場合は、
草刈り機をつかったり、
手伝ってくださる方がいらっしゃれば頼むのも一手だと思います。

以前知り合いが草刈り機をかけて、
「これいいわ、気分転換になるわ、ホント」と言って、
すっきりした顔をして帰っていきました。
そんな効用もあるかもしれません(*^^*)

 

 

②収穫ができるようになるまで時間がかかった(特に夏野菜)

私は鎌のつかい方も知らないくらい本当に何にもしらなかったので、
余計に時間がかかりました
(なにしろ除草しないで定植してしまったくらいですから!)。

②については、記事を改めてまた書くつもりです。

 

 

 

今考えてみて、
家庭菜園をはじめる時に注意したい点を記事に書いてみました。
よかったらご覧くださいね♪

無農薬無肥料・不耕起・草生栽培で家庭菜園:はじめにやっておけばよかったと思うこと
【超初心者からスタートした無農薬無肥料・不耕起・草生栽培で家庭菜園体験記5】(こちら

 

③夏の水やり

ここ2年くらいでしょうか、
命にかかわる暑さという猛暑ぶりになってきました。

それまでそこまで頑張って水やりしていませんでしたが、
野菜の種類によってはまめに水をやらないと、
収穫はおろか株がだめになってしまうので水やりに行く必要があります。

畑まで距離があったり、
便の悪いところもあるので、
時間・体力の調整に工夫が必要だと思っているところです。

 

 

④夏の洗濯物

あたりまえなんですが、暑いと汗かくんです。
畑に行った日は洗濯物増えます。

家族と一緒に行くと倍々ゲームです。

 

 

⑤他のこととの兼ね合いで時間を調整・確保すること

これもまた記事をあらためて書こうと思っているんですが、
日常の様々なことや、他にもしていることがあってなかなか自分の時間が多くとれない中、
時間の使い方は本当にいのちの使い方だと実感するようになりました。

 

自分の人生の持ち時間をどのように使っていくか。

畑をやるようになって、
また年を重ねることで以前よりもよく考えるようになりました。

 

まとめ

こうやって書いてみると、
③から⑤は無農薬無肥料・不耕起・草生栽培であるかどうかに関係なく、
畑をすることにまつわる大変話ですね。

①の草刈りについても、
畔の草刈りについては無農薬無肥料・不耕起・草生栽培とは関係なく大変な点です。

 

・畑の中の草の対応
・収穫物がとれるように栽培すること

が、
私にとっては無農薬無肥料・不耕起・草生栽培で大変な点なんですね。
あらためて書いてみて自分ではっきりわかりました(!)。

 

無農薬無肥料・不耕起・草生栽培をつづけている理由

私が野菜づくりをはじめたのは、
家族の健康上の理由がきっかけでした。

限度はありますが、
できる限り私自身が納得できる野菜をつくって家族に食べさせたいと思っていました。

そのため、
農薬はつかわず、
肥料もできるだけ使わずにと思い、
無農薬・無肥料で野菜づくりをはじめました。

農法へのこだわりはありませんでした(今でもありません)。
そもそもどのような農法があるのかもよく知りませんでした。

 

 

私は農家出身ではなく、
自分の家に田んぼや畑があったわけでも、
農機具があったわけでも、
いろいろなことを教えてくれる人が身近にいたわけでもありませんでした。

子育て・家事、またその他のこともあり、
畑にたくさん使える時間やお金があるわけでもありませんでした。

体力もそこまでありません。

 

そのような状況の私には、
無農薬無肥料・不耕起・草生栽培が丁度よかったようです。

農機具や肥料や資材などにお金もかかりませんし、
耕運に力をつかうこともありません。

草を生やしておけば草刈りは大変ですが、
天敵になる虫も来る、
いろいろな植物があるおかげで病気も広がりにくいし、
草が土に水分を保ってくれます。
刈った草もウネに敷けば土に戻って養分になります。

堆肥を自分でつくりたいという思いはあるのですが、
それも限られた時間と体力の中なかなかできず、
それでも年々種を繰り返しとることで野菜たちの成長がよくなっているのが感じられています。

(種採りについて別に記事を書きました。
よかったらご覧くださいね♪
エンドウ豆の種採りを繰り返してみた~種採りの効果&「稲と日本人」
(甲斐 信枝:作、佐藤 洋一郎:監修)に学ぶ自家採種の歴史
【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】
(記事)

 

 

子育てにとっても、
無農薬無肥料・不耕起・草生栽培の畑が助けになってくれています。

野菜の育ちだけでなく、
野の草や虫、鳥などを子供にみせてあげることもできて、
畑は生きた教室になります。

 

 

もちろん、
すべては家庭菜園・畑を使うチャンスに恵まれたことが前提なのですが、
私のケースを考えると、

・今まで野菜づくりをやったことがない
・物的人的資源にめぐまれていない人

でも、草や虫などに対する意識次第で、
無農薬無肥料・不耕起・草生栽培の方法は、
栽培を続けやすいかもしれません。

 

まとめ

長くなりました。

自分が気づいていない点もまだあるのではと思います。

 

そして、
今後も畑を続けられれば、
良かったと思うこと・大変だと思うこと、
変わっていく点もあるかもしれません。

現段階での私の感想になりますが、
どこかで少しでも私の体験記が役に立てればうれしいです。

 

読んでくれてありがとうー!

 

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