長雨に強かった野菜~次の春夏シーズン品種選び対策に:2020年梅雨備忘録

夏野菜そのほか

こんにちは! わさびなです。

 

今年の梅雨は長かった…。
栽培する野菜選びや種採りがますます大切になるように思いました。

すっかり夏の暑さがやってきましたが、
忘れないうちに、
長雨に耐えた野菜たちの記録を残しておこうと思います。

 

来年の梅雨はどうなるかわかりませんが、
多雨・少雨、両方に備えて対策をたてて、
何かしら収穫できるようにしたいと思います。

 

以下は私の家庭菜園の様子なので、
一般的な情報ではないかもしれませんが、
よかったら情報のひとつとして役立ててくださいね(*^^*)

 

では野菜たちの登場です!

 

長雨にがんばった野菜たち in 私の家庭菜園

種まき・植えつけ時期(参考文献や種袋を参考にしています)
も書いています(平暖地を基準)。

種まきの適期は気候によって変わります。
種まき・植えつけの際はお住まいの地域のものをご確認くださいね♪

 

参考文献

◆「自然農・栽培の手引き いのちの営み、田畑の営み」
(著者:鏡山悦子、監修:川口由一、出版:南方新社)
◆「固定種野菜の種と育て方」(著者: 野口勲、 関野幸生、出版:創森社)

◇「漢方と民間薬百科」(大塚敬節著 主婦の友社出版、1966)

 

 

ニラ

うちのニラ

頑健です。
日々の食材おたすけ野菜です。

 

ニラはいつでも強い印象なのですが、
長雨でもやはり強かったです。

上のニラは、
草に長く埋もれていましたが、
刈ったら出てきました。
草に負けず、超元気でした。

 

 

ニラはこぼれ種でよく発芽するようです。

畦(畑の縁を囲む通路)や、
他の場所でも、
どこからか運ばれた種で育ったと思われるニラを時々見かけます。

 

根っこはまるで縄のような強さで、
ニラが丈夫なのがよくわかります。

トマトやナスなどのコンパニオンプランツにもなりますよ!

 

以下の記事にコンパニオンプランツとしてのニラ植えや、
根っこが写った写真もポット苗と一緒にのせています。
よかったらこちらもご覧くださいね(*^▽^*)!

ミニトマトの定植(記事
●なすの定植(記事

 

 

根元を残して刈れば、
また生えてきてくれます。

夏は花芽をつけるシーズンなのですが、
長雨で収穫物が少なく、
バシバシ刈って食べました(*^^*)

 

 

冬の時期は地上部は枯れてしまいますが、
春先になるとまた伸びてきます(*^▽^*)。

 

ニラ栽培情報

ユリ科
原産:東アジア
播種時期:3月末から5月初め

 

 

シソ

うちのシソ

 

これまた頑健な野菜。

一度植えると、
次はこぼれ種で生えてくれます。

増やしたくない場合は、
むしろ種がこぼれないようにした方がよい位です。

 

 

長雨でもあちらこちらから姿を見せていましたよ。
食べられるものがあると助かります!!

 

シソ栽培情報

シソ科
原産:中国中南部ヒマラヤ地方
(日本では平安時代より少し前から栽培されていたそうです!)
播種時期:2月中旬から4月初め

 

シソの葉の効用~風邪やせきにも

最近、野菜の効用にちょっとはまっています。

昭和の漢方の大家とよばれた故大塚敬節さんの
「漢方と民間薬百科」(主婦の友社出版:1966、207ページ)を見てみたら、
シソは風邪やせきにも効くと書かれていました。

 

かぜには、
「葉あるいは実と、ミカンの皮とショウガ、
それぞれ3gを1日分として、せんじて飲む」

 

せきには、
「実と大根の種子それぞれ4gを1日分とし、せんじて飲む。
または、生の葉の汁を飲んでもよい。」

 

 

シソの生の葉の汁を飲む。

考えたこともありませんでした。
青汁的な感じでしょうか。

 

シソの種もとっておくと役立ちそうです。
気がつくとこぼれてしまっているのですが、
今年は集めてみよう。

 

 

キュウリ(品種:四葉キュウリ)

うちのキュウリ:自家採種

 

何年もあまり収穫らしい収穫がなかったきゅうりですが、
今年は今までで一番よく収穫できています。

長雨の時も実をつけてくれていました。

 

間違いなく種採りの成果だと思います。

 

種採りや、きゅうりの記事を別に書いています。
よかったらこちらもご覧くださいね(*^▽^*)

きゅうりの定植(記事⇒
●夏野菜の成長の様子~7月(トマト、ナス、きゅうり、オクラ、ササゲなど:
(定植から2~2か月半):無肥料・不耕起・草生栽培の家庭菜園(記事⇒
●エンドウ豆の種採りを繰り返してみた~種採りの効果&「稲と日本人

(甲斐 信枝:作、佐藤 洋一郎:監修)に学ぶ自家採種の歴史(記事⇒

 

きゅうり栽培情報

ウリ科
原産:インドのヒマラヤ地方
(日本では縄文・弥生の遺跡にウリ類の種が見つかっているそうです!)
播種時期:4月中旬から7月初め

 

 

 

エンサイ(クウシンサイともいわれる)

うちのエンサイ~はじめて収穫できました♪

 

以前2回ほどか、
育てたことがあるエンサイ。

どちらもあまり大きく育たなくて、
私の場所には向かないのかなあと思っていたのですが、
長雨で育ってくれました!

水が足りなかったんですね。

多雨のシーズンは、
エンサイ栽培に向いているとわかりました。

水を好むところからすると、
溝(畝と畝の間)に植えたらよくできるのかも。

 

 

今年はエンサイとオクラがよくできたなんて話もうわさに聞きました♪

 

エンサイ栽培情報

ヒルガオ科
原産:熱帯アジア
播種時期:5月初め~8月初め

 

エンサイとオクラのコンパニオンプランツ

ちなみに、
今年はエンサイを植えようと思ったところに間違えてオクラを植えてしまい、
後からエンサイを播き直して、
結果的にコンパニオンプランツになりました(*^^*)

 

オクラは梅雨が終わってから花をちらほら咲かせてくれています。
次々花を咲かせてくれていますが、
かといって際立って良く育っているというところまでは言えないような。

 

でもエンサイは初めて収穫もでき、
今のところよく育っているように見えます。

雨の効果なのか、
オクラのコンパニオンプランツ効果も少しはあるのでしょうか??

 

オクラがもっと大きくなってきたら影になってしまいそうです。
経過を観察していきます。

 

 

 

さつまいも

うちのさつまいも(さつまいもの若いつる先の葉柄は食べられるそう)

今年は5月半ばくらいに植えつけたさつまいも。

早めに植えつけられたので、
葉っぱも茂ってきてくれています。

 

もちろん芋はまだ(*^^*)

ですが、
「自然農・栽培の手引き いのちの営み、田畑の営み」
(著者:鏡山悦子、監修:川口由一、出版:南方新社)
を見たところ、

若いつる先の葉柄は食べられます。
淡泊な味ですがキンピラなどにするとおいしいです。
夏の葉物が少ないころ食卓を助けてくれます。」

※葉柄:葉と茎をつなぐ柄の部分

 

とありましたよ!!

試してみないといけませんね♪

 

さつまいも栽培情報

ヒルガオ科
原産:中央アメリカ
植えつけ時期:5月下旬から6月下旬

 

 

さつまいもについて、
他にも記事を書きました。
よかったらご覧くださいね!

お家でさつまいもの種イモ保存&苗とり
コンパニオンプランツ~さつまいも&オクラ・ササゲ:狭い場所を有効活用したい
もし日照不足がつづいたら~大根・カブ・ニンジン・そば等、今夏は秋冬野菜の早まきも考えてみようかな~「二宮翁夜話」を読んでみた
さつまいも焼き【電子レンジなし・炊飯器なしでつくる日々のごはん・弁当のおかずレシピ】

 

 

 

豆類:ササゲ(黒種十六ササゲ)&白なた豆

マメ科は雨にも比較的強いのでしょうか。

私はササゲと白なた豆を栽培していますが、
シカクマメを育てたという知人も結構実がなったと言っていました。

 

うちのササゲ&白なた豆

黒種十六ササゲという品種です。

 

長雨時、
成長はちょっとゆっくりだったようにも思いますが、
豆さやをつけてくれていました。

 

 

 

こちらは白なた豆です。
4月末くらいに育苗をはじめたものは、
長雨時にも豆さやをつけました。

 

育てるのもはじめてなら、
長い豆さやを見るのもはじめてでした。
大きい豆さやにびっくりでした!

 

収穫したもの。

 

初収獲は炒めてしょうゆ味にしてみました。
歯ごたえがあって美味しかったですよ(*^▽^*)

 

 

白なた豆の花。
ひときわ目をひく大きな白い花です。

 

 

ササゲ&白なた豆栽培情報

【ササゲ】
マメ科
原産:熱帯アフリカといわれている。
播種時期:4月中旬から8月初め
◆16ササゲは莢の中に種が16個あることからこう呼ばれる。
日本の各地で栽培。
昭和40年代前半にさやいんげんの作付け拡大にともなって、
生産者が減少。

 

【白なた豆】
マメ科
原産:熱帯地方
播種時期:豆をたくさんとるなら4月に育苗。直播なら5月以降
◆ちなみに若さやは福神漬け材料として、
熟した豆莢は粉にして漢方薬として有名だそうです。

 

 

 

番外編:サトイモ

サトイモ。

夏に食べることはできないんですが
(八ツ頭という親イモと子イモが一体になっている種類の茎は、
ズイキとして食べられるそうです)、
水が大好きな野菜。

今年は雨が多くて良く育っていたのでここに登場してもらいました。

 

数年前に植えた?サトイモや、
掘り残しと思われるサトイモも育っていて、
そんなところに植えたっけ??という感じで、
例年よりもサトイモのトレードマークの大きな葉っぱが多くみられます(*^^*)。

サトイモたくさんとれるかな?

 

サトイモ栽培情報

サトイモ科
原産:インド東部またはインドシナ半島
(縄文時代にイネより早く渡来したといわれるそうです)
植えつけ時期:4月下旬から6月下旬

 

ハチ・毒虫刺されにサトイモの葉柄

「漢方と民間薬百科」大塚敬節著 主婦の友社出版(1966)に、
こんな情報がのっていました。

 

ハチや毒虫刺されには、

「生の葉柄をつぶして、汁をぬると、痛みが消える。
また、いもをつぶしてつけてもよい。」
(同:198~199ページ)

※葉柄:葉と茎をつなぐ柄の部分

 

 

ハチや毒虫に刺されたくはないですが(^^;)、
覚えておくとよいかもしれませんね。

 

 

まとめ

種まきや定植時、
そのシーズンの天候がどうなるのかまだわかりません。

 

確実に食べるものが採れるように、
雨に強いもの、
乾燥に強いもの、
いろいろな野菜を組み合わせたり、
品種も強いものを選んで栽培するのが重要になるのかもしれません。

 

 

また、ハードな気候のときには、
できるだけ種採りをしておくと強い品種を育てられそうです。

今年もできるだけたくさん種採りしておこう(*^▽^*)

 

読んでくれてありがとうー!!