夏野菜の成長の様子~7月(トマト、ナス、きゅうり、オクラ、ササゲなど:定植から2~2か月半):無肥料・不耕起・草生栽培の家庭菜園

夏野菜そのほか

こんにちは! わさびなです。

 

夏野菜の定植や種まきから約2~2か月半が経ちました。

今年は雨が多く、日照が少なめ、気温も例年よりは低めです。
野菜を見る度、日々のおかずがとれるようにとビームをおくっていますが、
今年はどうなるでしょうか。

今回は、「今はこんな状況レポート」です。

 

◎この記事では固定種の種をつかった家庭菜園での野菜作りについて書いています。

固定種の種は親と同じ形質をもつ子が育つ種です。
以下の記事に詳しく書いていますので、
ご興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。

エンドウ豆の種採りを繰り返してみた~種採りの効果&「稲と日本人」(甲斐 信枝:作、佐藤 洋一郎:監修)に学ぶ自家採種の歴史【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】
こちら

ミニトマト・トマト

品種・自家採種

【品種】
ミニトマト:チャドウィックチェリートマト
中玉トマト:アロイトマト、世界一トマト

【自家採種】
チャドウィックチェリートマト:自分で種を採って7回目のものを使っています。
アロイトマト:自分で種を採って4回目のものを使っています。
世界一トマト:今年種を購入しました。

それぞれ自分で育苗しました。

 

 

育苗・定植について記事を書きました。
よかったらこちらもご覧くださいね。

家の中で湯たんぽ育苗:ミニトマトとナスの種を豆腐パックにまきました【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

◇家の中で湯たんぽ育苗:ミニトマトの種(自家採取)が発芽しました!~豆腐パックで芽出し【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

家の中で湯たんぽ育苗:トマト栽培品種えらび 今年は新しい品種の種もまいてみます
【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

◇ミニトマトの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

チャドウィックチェリートマト

実をつけはじめました。

 

 

早く定植しても一番大きく成長するわけではない

面白いなあと思うのは、
早く定植して、大きくして、収穫たくさん!と思うと定植を焦りがちになるのですが、
早く定植した苗が一番大きく成長するとは必ずしもいえず、
成長スピードも速いわけではないんですよね。

遅く定植したものの方が成長スピードが早かったり、
他のものよりよく育ったという姿を何度か見てきました(トマトに限らず)。

 

これ大きくならないな、
なんて思っていたら最後には結構大きくなったり。

不思議だなあと思います。

 

今回、下のもの(ミニトマト)はかなり遅く植えつけたのですが、
植えつけ場所もあるのでしょうか、
最初に植えつけた数株よりも格段に大きくなり、
成長スピードも速いです。

 

 

脇芽を少しとったものとそのままにしたもの

 

下は脇芽を最初のころ少しとったものです
(結局追いつかなくてやめてしまいました)。

 

思いきり見づらいのですが(^_^;)、
奥の方に植えたミニトマトの株は早めに脇芽を何度かとっています。
そのせいなのか、茎は手前のものよりもちょっと細めです。

 

 

これは先ほどのもの。
一度も脇芽をとっていません。

そばで見ると一目瞭然でこちらの方が茎も全体的に太く、
幅も高さもあります。

もう一か所、
写真はとっていないのですが、
一番遅くに植えつけた場所があります。

苗をつくりすぎてもったいないと思い、
とりあえず植えましたが、
こちらも上のものと同じ様な感じで育っています。

 

 

今までもそのように感じていましたが、
脇芽をまったくとらない方がやはりよく育つのかなあと感じました。

ただ、
・苗を植えつけた時期や場所
・畝(ウネ)幅や高さ

が違うので簡単には比較できないかもしれません。
家庭菜園なのでそもそもの植えている本数も少ないです。

また、固定種なのでそれぞれの株の形質に大分ばらつきもあると思います。

 

実際はどうなのでしょう。
ミニトマトに聞いてみたいところです(*^^*)。

 

横にのびるアロイトマト

アロイトマトは最初から脇芽が出て上にあまり伸びず
横に広がっています(脇芽はとっていません)。

 

 

 

アロイトマト、
何度か種採りをしていますが、
最初に種採りした次の年だったと思うのですが、

●上にのびないが脇芽が多い
●とても背が高い
●ほとんど着果しない

ものなど、
先祖返りなのでしょうか、
形質がばらつきました。

 

 

横に伸びていくものは、
育苗の時点ですでにあまり背が高くならないことがわかりました。

育ててみて、
あまり実をつける感じではなかったので、
次の年には横に伸びるタイプとわかった時点で育苗をやめていました。

 

 

今年は中玉トマトは世界一トマトにしようと思っていて、
アロイトマトの苗はおまけで作ったので、
正直あまり注目していませんでした。
(今シーズンこんな記事も書いています:
家の中で湯たんぽ育苗:トマト栽培品種えらび 今年は新しい品種の種もまいてみます
【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】(こちら

定植の時も、
おまけで植えておこうなんて思っていました
(ごめん、アロイトマト^_^;)。

 

 

でもかなりの奮闘ぶりに、
植えてみないとわからないものだなあと思いました。

もちろん、
まだ実をつけはじめたばかりで多くの収穫があるかはわかりません。

 

ちなみに昨年は、
大雨・猛暑晴天、大雨・猛暑晴天の繰り返しが特にアロイトマトには堪えたようで、
たくさんつけてくれていた青い実が割れたり、腐ってしまったりして、
ほとんど駄目になってしまいました。

 

何にしてもこうして旺盛に茂っている様子を見ると、
種採りは数年繰り返したくらいではわからないものなのかもしれないなあと思います。

 

生きものの可能性を改めて感じます。

 

世界一トマト

今年はじめて植えました世界一トマト。
写真がまた保護色でわかりづらいです^_^;

 

今1mを超えるくらいの高さになっています。

 

花が咲きました。

 

 

一番花が大きく、
これまで見たトマトの花とは全く違う様子で、
最初「これはトマトなのか!?」と
思いました。

 

この畑ではじめて栽培する種なので、
種採りで精一杯かもしれませんが、
どのように育ってくれるか様子をみていきます。

 

ナス

品種・自家採種

橘田ナスという品種です。

自分で種を採りを始めて4回目の種を使い、
自分で育苗した苗を定植しています。

この畝には昨年晩秋、
シロツメクサを播いて、
覆うほどではありませんが生えています。
カバークロップ効果があるか観察していきます。

 

 

定植の様子はこちらに記事を書いています。
ご興味のある方がいらしたらご覧になってみてくださいね(*^^*)。

◇なすの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】
こちら

つぼみの開花はこれからの模様

雨続きで、
我が家のナスは太陽が待ち遠しいように見えました。

長い雨の前、一番花をつけたものもあったのですが(1番花なので摘花[花を摘むこと]しました)、
他はまだつぼみがちらほらあるのみです。

 

 

 

カメムシ被害

カメムシにやられて葉が全部落ちてしまった株があります。

ちょっと見ただけでは株がどこにあるかわかりません。

 

 

3週間ほど前、
葉がくるっと巻いて様子がおかしく、
よく見たらカメムシがついて汁を吸っていました。

実のところ犯人を激写しています。

 

 

わかりますでしょうか。
中央のちょっとカラフルな輩です(ズームアップ控えめです)
(思わずそのカラフルさにムッとしてしまいました(^^;)。

 

 

 

新芽が出てきているのでそのまま様子を見てみます。

 

 

ニジュウヤホシテントウもちらほらいます。
(テントウムシの点がもっとたくさんついているような虫です。)

昨年、
橘田ナスはかなりニジュウヤホシテントウの被害に会いました。

葉っぱがかなり駄目になってしまいましたが、
そのままにしておいたら徐々に復活し、
秋には実をつけてくれました。

今年はやられていない株もあるので早めにナスが食べられるかな?

ナスを応援しながら様子をみていきます。

 

きゅうり

品種・自家採種

品種は四葉きゅうり。
自分で種を採って5回目の種です。

自分で育苗した苗を定植しました。

この畝には昨年晩秋、
シロツメクサを播いて、
覆うほどではないですがシロツメクサが生えています。
カバークロップ効果があるか、
特に梅雨明けの暑さでどうなるかを観察しようと思っています。

 

 

定植の様子も記事に書いています。
ご興味のある方がいらしたらご覧になってみてくださいね(*^^*)。

きゅうりの定植【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】
こちら

実が大きくなりはじめました

一番育ちの早いものは支柱のてっぺんに上りきっています。

 

 

実も大きくなりはじめました。
今日は1本収穫してきました。

 

 

 

2年ほど前からかなり大きく成長してくれるようになりました。
ただ、きゅうりは実をならすには水がたくさん必要で、
実がたくさんなりそうになった時期に猛暑・晴天がはじまって、
私の人力水やりでは間に合わずという状態がつづいています。

もうちょっと知恵と工夫をこらしたいところです。

今年はどうなるかな。

 

脇芽はそのままで

きゅうりの脇芽。

 

トマトのところでも書いたのですが、
脇芽をとってしまうと元気がなくなってしまうので、
脇芽はとりません。

肥料を入れる場合は必要な作業と聞いたことがあるのですが、
無肥料の場合はあまりしないようです。

 

草も大体そのままに

きゅうりは下草を刈ってしまって株がぐったりしてしまう、
ということが何度かあり、
あまりに背の高い草は途中で切るくらいで、
草はそのままにしていることが多いです。

オクラ

品種・自家採種

品種は沖縄の在来種「島オクラ」。
自家採種5回目の種です。

 

種まきは5月半ばにしていますが、
雨が少なかった影響もあってか駄目になってしまった芽があったので、
一部6月はじめにまき直した所もあります。

温度と湿度が上がる梅雨時期は発芽しやすいです。

 

早く育って早く収穫があるといいなと思って5月半ばに播いたのですが、
梅雨入りが遅くない年なら、
5月半ばに播いても、6月に入ってから播いてもほとんど育つスピードは変わらないかもしれません。

 

オクラの種まきについて記事を書いています。
ご興味のある方がいらしたらご覧くださいね(*^^*)

オクラの種まき(直播)【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】
こちら

花芽らしきものが出てきました

豊産種ではない品種で、
例年8月はじめくらいに最初の収穫があるという感じです。

今年はもう少し収穫が欲しいなあと思って品種を変えることを考えたのですが、
同じ島オクラを植えています。

 

一番大きく育っているものでこんな具合です。

 

 

花芽(ちょっとアングルがわかりづらかった^_^;)、
下にごにょごにょっとかたまりがある上に、
少し離れて1つ突起があります。

 

 

今年は実験で、
種を何個かまとめて播いてそのままにし、様子をみています。

 

この場所では4本のオクラが育っています。
実がつくかな。

 

 

ササゲ

品種・自家採種

家庭菜園向け、多収穫という言葉にひかれて2年前に栽培をはじめました。
猛暑で干ばつに近い年にデビューでしたが、
それにもかからわず素晴らしいタフさでした。

キクイモに匹敵するタフさといっても言い過ぎではないかもしれません。

私の家庭菜園の救世主です。

 

 

5月半ばに種まきしましたが、
発芽しないものがあったので、
一部、6月はじめに播き直しています。

今観察している限りですが、
ササゲもオクラ同様、
十分暖かくなってからまいたものは発芽と生育が速めで、
結局のところ早めにまいたものとそれほど変わらないかもしれません。

 

つるが支柱にからまりはじめました

発芽してからつるが伸び始めるまではかなりゆっくりの印象です。
7月に入った位でつるが伸び始めました。

 

 

花芽が出てくる部分です。

 

 

今年も頼むぞササゲ!

 

 

白なた豆

品種・自家採種

白なた豆。
今年はじめて栽培します。

2株植えています。

ひとつは自分で苗をつくり、
もう一つは畑に直播しました。

 

 

豆はとても大きくて、
長さ2cm以上あったかもしれません。

育苗しましたが、
子葉もとにかく大きそうでポットでは狭いかもと思い、
芽が出そうになってきたところで畑に移しました。

定植後しばらくしての様子です。

 

 

花芽が少しずつ大きくなっています

ツルが支柱を上っていき、
大きくなってきました。

 

 

膨らんだ花芽からほんの少し、
白い花びらがのぞきはじめていましたよ。

 

効用があるそうです

今シーズンに入る前から薬草を植えてみようと思っていたのですが、
大正14年初刊という古い赤本(家庭の於ける実際的看護の秘訣」)という本で、
なた豆には、

◎体内の毒を消す効果
◎咳どめの効果

があると見て興味をもちました。

調べてみたら青い莢はおかずに料理できるとか。
今シーズン育ててみようと決めました。

 

 

「漢方と民間薬百科」(大塚敬節著 主婦の友社出版:1966)の本も見てみたら、

・しゃっくり止め
・のどのはれ
・口内炎

にも効くようです。
蚊や虫刺されには、生の葉をもんでつけるとよいとか。
畑で作業中に使えますね!

 

漢方(日本の伝統医学)の生薬にもつかわれるそうですよ。

(最近になって漢方には素晴らしい力があると知りました(*^^*)
漢方の記事も書いてみましたので、
ご興味のある方がいらしたらこちらもぜひお読みになっていただけたら嬉しいです。
東洋医学(日本の伝統医学)とコロナウィルス(COVID-19):新たな時代にむけた産業・経済のあり方への可能性:こちら

 

まとめ

夏野菜は特に、
夏のハードな気候がどうなるか次第だと感じます。

 

 

一方で、
種採りを繰り返していくと育ちがだんだんと良くなっていくように感じ、
野菜たちが自分で進化してハードな気候に耐える力をつけていくようにも感じます。

無肥料の状態で育てながら種を採り続けているので、
肥料を入れない状態にも野菜が馴染んでいるようです。

 

 

夏野菜、
はじめのころはキュウリ1本とか、
ミニトマトは5個?10個?もとれたかな??、
そんな記憶です。

今後のお天気次第で収穫がどうなるかはわかりませんが、
種採りを繰り返しながら野菜が育っていく様子を何度も見ていると、
頑張ったなあ、すごいなあと思います。

 

 

ゆっくりゆっくりの進化ですが、
経過をみていると何だかマジックショーを見ている気分です。

 

 

一生懸命育つ野菜たちをみると元気をもらえます。
夏野菜食べられるといいな(結局食い気にもどるのですが(^^;)。

 

 

読んでくださってありがとうー!!

上:ハトムギ

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