益虫とよばれるテントウムシを増やすにはカラスノエンドウとカキドオシが有効かも【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】【野草(雑草)】

無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり

(写真:カキドオシの花)

こんにちは! わさびなです。

少し前にカラスノエンドウに
アブラムシがたくさん集まってきたという記事を書きました。

(こんな記事です:
「アブラムシを引きつけるカラスノエンドウ」

 

その後、
カキドオシの葉の上でテントウムシの蛹が羽化しているのを
たくさん見つけました。

 

アブラムシといえばテントウムシの好物です。

…カラスノエンドウ、アブラムシ、カキドオシ、テントウムシ…。
何か関係あるんかい??

そう思った私。

 

この2つの草が生えているところは、
テントウムシの生息に良い条件なのか興味が湧いて、
ちょっと観察してみましたよ♪

 

観察した様子

カラスノエンドウについたアブラムシ

3月に入ったころからでしょうか。
カラスノエンドウにアブラムシがびっしりついているのをよく見かけました。

下は3月15日の写真です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たっぷりついています。
テントウムシの幼虫や成虫にはご馳走に映るのかな?

 

テントウムシの幼虫や成虫の姿がふえはじめました

そうこうしているうちに、
テントウムシの幼虫や成虫がちらちら目につくようになっていきました。

からし菜の上にいる幼虫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキドオシの葉の上にいる成虫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキドオシの群生と羽化するテントウムシの蛹

何だかテントウムシ増えてきたなあと思ったら、
カキドオシが群生している場所に、
テントウムシの蛹をたくさん見つけました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな具合で、
カキドオシの葉の上にあちちこち蛹がついていました。

 

カキドオシが群生している場所ですが、
たとえばキクイモが生えている場所のように、
1年に1回くらいは耕すような状態のところに多く見られる気がします。

背が高い草がないので、
日がよく当たるからかもしれません。

テントウムシの蛹がたくさんいた場所は、
半年以上前に土を起こした場所でした。

 

下の写真はその場所ではありませんが、
キクイモを掘った場所のあたりに群生しているカキドオシです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カキドオシの葉

テントウムシの蛹はヨモギやアブラナの葉にも見かけましたが、
私が見た所ではカキドオシの上で羽化しているものが多かったです。

 

カキドオシのこんな特徴が羽化に適しているのかも、
と思いました。

①背が低いので、風にふられず比較的安定している

②丸っこい葉が羽化するのにちょうどよい形&大きさ

③群生がある所は、
近くに背の高い草がない場合が多いので、
太陽の光がよく当たる

 

カキドオシの葉(これはちょっと丸みが少ないです)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨモギの上にいた蛹の写真もとってみました(*^^*)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月中旬~カラスノエンドウにもアブラムシはほとんどいないようです

4月中旬の今の時点では、
カラスノエンドウを見ても、
3月に見たときのような、
アブラムシがたくさんついている様子は見られません。

テントウムシの幼虫や成虫がアブラムシを食べてしまったのかな?

雨が多く降った日もありました。
雨で洗い流されるということもあるのかな?

 

ソラマメの様子も見てみました

4月のはじめに見た時はアブラムシがちらほら見えていて、
注意しないといけないなあと思っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4月中旬。
新芽がどんどん出てきていることもあるのかもしれませんが、
アブラムシはほとんどいないようです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これならソラマメとれるかな?
ひとまず安心です。

 

テントウムシの幼虫・蛹・成虫はどれだけアブラムシを食べる?

テントウムシがアブラムシをほとんど平らげてくれたのか??

テントウムシはアブラムシをどのくらい食べるのか気になりました。

 

農山漁村文化協会のウェブサイトに、
テントウムシの上手な飼い方の記事が出ていましたよ♪

「テントウムシの上手な飼い方」
(’98教育総合展 食教育ゾーン展示レポートより、
第1コーナー=育てて食べよう学校農園コーナー、
5.学校農園の守り神 テントウムシを増やそう、その3、
農文協ルーラルネット

1日に食べるアブラムシの数:
・幼虫 20匹程度
(幼虫時期の最後の2日間:1日に100匹くらい)

・成虫 約100匹
これはすごい!!
成虫がいれば10日でアブラムシ1000匹食べます!
テントウムシ10匹いれば、10日で10000匹食べてくれます!!

アブラムシの生態について

もっとも、アブラムシ自体の寿命が短いので消えてしまっていることも
あるかもしれません。

アブラムシの生態について検索してみたら、
日本自然保護協会のウェブサイトに、
こんな記事がありました。

【配布資料】今日からはじめる自然観察「突然増えるアブラムシの秘密」

生理的な寿命は1カ月程度と思われるとあります。

多数は天敵に食べられて寿命前になくなると思われるが、
繁殖力が大きいのと体の構造を活かして生き延びているともありました。

アブラムシの繁殖作戦は、
「成長速度を速めて早く大人になり個体数を多くする」ことだそうです。

「交尾せずに体内で未受精卵を孵化させ胎生でメスの幼虫を産むことができる」
んだとか!!

驚きです…。

 

あのテントウムシの幼虫・蛹・成虫の数を見ると、
おそらく多くのアブラムシがテントウムシに食べられてしまったのかも。
でも畑の片隅で生き延びているアブラムシたちがいるんだろうなあ。

「アブラムシの1年」の資料もありましたよ♪

 

いろんな生存作戦があるんだなあ。
自然界すごすぎます。

 

思ったこと

カラスノエンドウとカキドオシが連携プレー?

繰り返しの観察・場所を変えた観察をしたわけではないので、
正確なことはわかりませんが、
カラスノエンドウとカキドオシは
テントウムシの生息に適する環境をつくってくれているように思えました。

 

カラスノエンドウがテントウムシ(アブラムシ)のエサを増やして、

 

カキドオシが羽化にナイスな場所を提供

 

こんな華麗なる連携プレーでテントウムシを支えているかもしれません。

カラスノエンドウとカキドオシが生える場所

私が家庭菜園をしている場所は、
以前は耕作放棄地に近い状況でしたが、
しばらく使って強い草が少なくなってくると
カラスノエンドウが増えていった印象です。

カキドオシについては、
先ほども書きましたが、
たまに耕起するような場所で背の高い草が少なく、
湿気がありすぎないところに多いような印象です
(春先にしか注目していないので、他の季節はまた異なるかもしれません)。

 

玉ねぎの混植とアブラムシ対策

思えば玉ねぎのコンパニオンプランツも、
アブラムシ対策に効果があるのか詳しく知りたいところです。

昨年、
ソラマメと玉ねぎをコンパニオンプランツで植えてみました。
その効果もあるのかわからないのですが、
アブラムシに悩まされずに収穫できました。

思えば昨年もカラスノエンドウやカキドオシは畑に生えていたので、
何か複合的な効果があったのでしょうか。

ソラマメと玉ねぎの混植:昨年の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今シーズンは余裕がなくてソラマメの畝を準備できず、
夏野菜の株がまだ残っている足元にソラマメの種を植えつけたり、
玉ねぎは草を刈らずにスコップなどで挿すように植えつけたり、
かなり適当になってしまいました。

その結果玉ねぎはあまり成長しておらず、
とても小さいです。

(玉ねぎは購入した苗を植えつけたのですが、
適度に耕すなりした方がよく育つかもしれません。
前シーズンは、鎌を土中に深めに入れて草を引いてから植えつけています。
鎌を土中に深く入れることによって浅く耕す効果があると思います。)。

 

とはいえ、
今シーズンもソラマメの近くに育ってくれているので、
この玉ねぎも何かの効果を発揮してくれているのかも???

気になるところです(*^▽^*)

 

昨年のソラマメ栽培の記事:
●ソラマメと玉ねぎのコンパニオンプランツ実験結果~アブラムシはいかに?【無農薬・無肥料・草生栽培で家庭菜園の野菜づくり】

 

まとめ

今回、偶然にもカキドオシに
テントウムシの蛹をたくさん見つけたことで、
草と虫たちの関係性を垣間見た気がしました。

また来シーズン、
カラスノエンドウ&カキドオシと
アブラムシ&テントウムシの様子に注目してみたいと思います。

 

他の草にも注目してみると面白いかも!

葉の裏や土の中など、
卵や幼虫や虫は見るのですが、
私は虫に詳しくなくて、
何の虫かわからないことが多いんですよね。

 

 

とはいえ…、
何だか虫好きなコメントに思えるんですが、
実のところ私はそんなに虫は好きじゃないんですよねえ(^^;)

何を隠そう、
家庭菜園をはじめた頃は、
虫などを見つけて「わぁぁっ!」とか、「きゃあっ!」とか、
叫んでいたことが少なからずありました…。

今は大分減りましたが、
そう考えると家庭菜園が続いたのが我ながら不思議です。

面白いこともあるもんだ(*^▽^*)

 

読んでくれてありがとうー!!

 

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